うめだ店ヴィンテージ担当魚住の
恐怖漫画コレクション
島根けんじ & 谷 ゆきお 編

島根けんじ




「島根けんじ 怪奇ロマンシリーズ 全6冊」

これに関しては、集めるのに苦労しました。
あえて内容は書きませんが。
まず、5巻の表紙(逆さ吊りの女の人)に惹かれ購入、もう3・4年前になります。
それから、島根けんじは当時水木しげるなのでは?とうわさされる人物だと聞き、どうしても全巻欲しいと思いました。
一番苦労したのは、3巻の「おせんが淵」
これで全部揃うと言うのに全くなく、途方に暮れていたその時、神は見捨てませんでした。
その時知り合った友達が、なんとその3巻だけ持っているとの事。そして、なんとも親切に譲ってもらいました。(ありがたい!!)
そして全巻揃える事が出来ました。
感動の一言です。



谷ゆきお


「狂った茶碗」

そのタイトル通りの狂った茶碗です。
茶碗からニターっと笑う顔が浮かび、手が伸び米を食う。
お手伝いの婆やは、その茶碗でご飯を止め処なく食べげーげー吐き、血を吐き、米まみれで死ぬ。
その血をすする茶碗。
茶碗が飛び、毛むくじゃらのたくましい腕が髪をひっぱる。壮絶!怖すぎる!!

「虫毛の花嫁」

突然白髪になり、抜け始めた髪の毛。
恋人に隠すため、かつらを買うがそこの店員と恋人を奪い合う事に。
店員騙して女を追い込み、女は自殺。そこから復讐劇が・・・。
この女の自殺シーンがスゴイ!!
首をかみそりで切って倒れたのにゾンビのように蘇り、虫毛?となって店員に復讐を果す。
なんと言ってもこの表紙には唖然!!

「死皮ごろも」

死皮ごろもと言うものを着け、熱湯に潜って300数えると若さを取り戻せる不思議な皮。
それをくれた霊光術の先生は実は宇宙人?だった。
一人ずつ変な機械にかけてころもにし、宇宙人友達を地球人化しようと試み、地球侵略を目指す。
この宇宙人の姿がおもしろい!
体はムキ気味の男、顔は半魚人。どこから来たのだろう?

「死体あげます」

不意の事故で人を殺してしまう男。
この男の悪知恵はハンパじゃない。
あれこれ騙して色んな人に罪をかぶせつつ、死体をまわす。そしてお金まで取ってしまう。
悲惨はこの死体。俵には入れられ、病人に見せるために変装させられ、土管に入れられ、蜘蛛の巣だらけの屋根裏に置かれる。
殺されてまでたらい回しなんて・・・。

「おとこ足の少女」

C級怪奇漫画が好きな人はご存知な方も多いはず。
谷 ゆきおの代表作とも言うべきこの作品。
この作品に関しては、以前まんだらけZENBUの創刊号にてコメントを書いているので、そちらを読んで、笑って下さい。
少女が驚く「私の足に金髪の毛が・・・」はかなりキテます。