【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

「祐巳様… もう、どうしていいかわからない。
もう、私は独りぼっち……。
自分と繋がっていた絆を一つずつ自ら断ち切ってきた。
でも、寂しくて寂しくて誰でもいい傍にいて欲しい。
数えるのが怖い……。
目を開けて独りぼっちの自分を見つけるのが」(4thシーズン第11話「ハートの鍵穴」より)

今回は「マリア様がみてる」のご紹介。
BD-BOXには全シーズン収録されていますが、私が一番好きな4期をピックアップ。
4期は瞳子の物語。
もう、不器用すぎる瞳子が見てて苦しくて苦しくてたまらなかった……。
もう、この段階で祐巳さんにできる事はないー。
最後は、瞳子が自らの手で自分側の“ガラスの曇り”を拭きとらないといけない。
でも、怖くてそれができない…。
もし曇りを拭き去ったガラスの向こうに祐巳様がいなかったらー。

その後押しだけは祐巳さんにはできなかったから。

「祐巳様は、瞳子にカードを見つけてもらいたくて二人の間だけでわかる隠し場所を選んでいるはず、そう思っているの？
瞳子は祐巳様を甘くみすぎている。
祐巳様は瞳子の事を大切に思っているけれど、瞳子しか見えていないようなそんな人じゃないよ。
私わかった、今の瞳子はきっとこんな狭い部屋で祐巳様を探してるみたいなモノなんだ。
でも、いくら探したってこんな所に祐巳様はいないんだよ。
祐巳様は瞳子が思っているよりずっと大きくて、この部屋に入りきらないほど大きくて、だから瞳子には見えないんだ。
だから、瞳子には祐巳様の気持ちがわからないんだ！
あの時、瞳子はこの狭くて息苦しい状況から抜け出したがっている、私にはそう思えた、違うの？
いつまでも狭い場所で独りでくすぶっているようじゃ祐巳様の心には届かない。
そんなんじゃ祐巳様のカードは決して見つけられない」

そう言われて、少し気持ちを立て直した感のある瞳子が「言いたい事だけ言ってくれるじゃない」と言うのに対して、乃梨子が「友達だからね。言いたくない事も言わなきゃならないのよ」って返す。
なんで山百合会が3人で構成されているのか。
それはきっと独りではできない事があるから。
この二人の代の山百合会もきっとお姉様方の時と同じくらい素敵なモノになると確信しています。

そして、瞳子にはこの後最後の難関祥子様とのバトルが控えています。
お二人とも、どちらか(?)というと気の強い方なので二人のやりとりは見ものですよ。
その勝敗の行方、そして祐巳さんのカードはどこにあるのかー。
それは、実際に観て確かめてください。

最後にもうひとつー。
私が大好きなのが、映像特典の一部として収録されている「くもりガラスの向こう(祐巳・瞳子デュエットVer.)」のミュージッククリップ。
作詞が緒雪先生自身で詞がとても素敵というのもあるのですが、それを祐巳さんと瞳子が歌っているので(泣)
二人の名場面も相まって本当に素敵なモノになっています。
詞が本当に二人の台詞のように入ってくるー。
凄いオススメなので、是非！

※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当成田)