【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

2005年に完全受注生産で販売された、月刊アフタヌーンの新人賞「四季賞」に応募・入選した作品を収録したBOXセット「アフタヌーン四季賞CHRONICLE 1987-2000」です。まず外観から。
縦42cm、横が15cmの縦長サイズになります。

こちらは、各漫画家への質問・インタビューと四季賞の歩みをまとめた縦長ブックレットの「Explanation Book」です。今回受賞者の中で掲載を断り「苦渋の欠番」となった三人「松本大洋」「王欣太」「冬目景」のインタビュー記事がメインになっています。ですが、「王欣太」作品は収録されているので、インタビュー後に承諾したようです。他には、選考委員の「うえやまとち」「谷口ジロー」「池上遼一」「かわぐちかいじ」による寄稿も掲載されています。

箱を開けると中は「春、夏、秋、冬」の文庫本に分かれていて、受賞が早い年代順に作品が収録されています。各冊500ページ前後の大ボリュームです。

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土田世紀から始まり、全員は書ききれませんがピックアップしただけでも、新井英樹、青木雄二、小田ひで次、沙村広明、黒田硫黄、五十嵐大介、木尾士目、安倍吉俊、鬼頭莫宏、林田球、真鍋昌平、漆原友紀などそうそうたる面子です。中身も少しだけご紹介します。
まずは土田世紀「未成年」から。

なんかすごく「若いっ！」感じがしますね。「編集王」などのリアル寄りの絵柄しか知らないので、この表情を見て土田世紀と言われてもピンと来ないような、どちらかというと「花男」くらいの時期の松本大洋のキャラにそっくりという印象です。松本大洋は土田世紀を尊敬する漫画家の1人として挙げていたので、影響関係は逆だとは思いますが。

続きまして、「蒼天航路」や「達人伝」でお馴染みの王欣太作品です。

おしゃれ！！！王欣太と言えば、骨太な歴史物で気持ちのいい傑物達がぶつかり合う大河ロマンみたいなイメージだったので、デビュー作がこんなバンドデシネみたいでエスプリ感があるとは思いませんでした。

このように、現在のイメージとは違う作家もいれば、デビュー時からほぼ作風や絵柄が変わっていないものもあります。例えば、黒田硫黄や漆原友紀など。

左の黒田硫黄に関しては、これが表紙を除いて最初のページなのですが、この２コマの「間」だけで受賞が決定してもおかしくないようなすさまじさを感じますね。
ギンコはちょっと若い、というか表情が柔らかく、連載作よりももっと少女漫画っぽい感じがします。
というような受賞作が40作以上掲載されていますので、ご自身の好きな漫画家さんの現在の作風と比べてみると楽しいと思います。

本商品は10月29日(土)開店時よりブロードウェイ3階本店ショーケースにて販売いたします。
当日はご来店されたお客様優先の販売になります。
電話やメールでの商品の事前取り置きは行っておりませんのでご了承下さい。

本店リニューアルに併せてまんが祭りも開催致します。詳しくはこちらをどうぞ。

(担当長谷川)