宮谷一彦 原画展
開催場所 | まんだらけコンプレックス |
開催期間 | 7月19日(土)〜25日(金) |
原画の販売方法 |
- まんだらけオークション
※オークション商品の引き渡しは、展示会終了後、7月26日以降となります。あらかじめご了承ください。
- コンプレックスでの店頭販売
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小冊子販売方法 |
- 店頭販売
コンプレックス、中野店、渋谷店、札幌店、名古屋店、うめだ店、グランドカオス、福岡店にて販売
(※池袋店、宇都宮店、小倉店での販売予定はございません。)
- 通信販売
通信販売にてお求めの方は、こちらから
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※オークション商品の引き渡しは、展示会終了後、7月26日以降となります。あらかじめご了承ください。
宮谷一彦原画展開催にあたり
宮谷一彦 原画展開催記念小冊子
- 「白鷺心中」
- 「第4間 戦期に生きて つみとばつ」
- 『肉弾激飢餓』の原画、44点の目録
- 宮谷の寄稿「近況雑記」
を収録。
限定500部・525円(税込)
1967年にデビューし、70年代という激動の時代を駆け抜けた劇画家、宮谷一彦。
劇中、 登場人物が発する言葉。
その一つ一つが時代に苦しみ、悩み、絶望せんとする人々の心情を深く捉える巧みな心象表現。
そしてその心象そのものを具現化せしめる圧倒的な筆致をもって「時代の寵児」として一時代を築き、
劇画を変えたとまで言われるほどの影響力と存在感を有した。
読み手に圧力を感じさせるほどの緻密な描写、
人物はもちろんながら背景の建物、汽車、船舶、戦闘機、戦車、拳銃など機械的な物質の描き込みには言葉では言い表せない「力」がある。
その凄まじさは今回の原画展をご覧いただければ納得をもって体感していただけるだろう。
デビュー以降、常に前衛的・革新的表現を追い求め、信者とも揶揄されるほどの熱狂的ファンを獲得した宮谷。
今、かつてからのファンたち、それに70年代の宮谷作品に触れる機会のなかった伝説でのみ宮谷を知る若い世代を加えた多くの人々が、
多数存在する宮谷の絶版単行本の復刻、未収作品の単行本化、そして執筆の再開を望んでいる。
しかしながら、1984年以降、誌上ではほとんど宮谷の作品を目にすることはできていない。
その多くの要望にお応えし、今回の原画展では約15年ぶりに描かれ、緻密な描写はそのままに、
70年代の偶像として崇拝された宮谷一彦とは一線を画し、
世紀末にリアルなまでに等身大の宮谷一彦を感じとれる作品 『白鷺心中』(1999年「コミックビンゴ」掲載・単行本未収録)、
そしてデビュー間もない宮谷が綴るベトナム戦争を背景に偶然の細い糸が絡み合いながら必然の元に還る読後感がなんとも不吉な作品
『第4間 戦期に生きて つみとばつ』(1968年「劇画ヤング」掲載・単行本未収録)の二作品に、
この原画展のオークション商品として出品する1976年に「コミックギャング」に掲載された『肉弾激飢餓』の原画、44点の目録を収録(出品されないページは雑誌から転載)。
さらに宮谷の寄稿「近況雑記」を掲載した小冊子を販売する(まんだらけコンプレックスで7月19日より販売、限定500部、定価525円)。
7月19日からの店頭即売商品として1975年「週刊漫画サンデー」に掲載され、
2000年に入ってから彩色された『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』の原画1969年「劇画ヤング」に掲載された
『死はわが友』の原画1970年「増刊少年サンデー」に掲載された『おれは機関士!』の原画、
誌上未発表作品の『暗殺!東大寺お水取り』の原画を合わせて多数販売する予定。
この機会に70年代に表現された宮谷一彦の劇画における方法論、表現論を含む人間論に触れてみてはどうでしょう?