戦後「女性自身」の嘱託を経て朝日出版写真部嘱託となる傍ら独学で写真技術を習得し、60年代以降、独特の写真表現で数多くの写真賞を受賞した富山治夫による写真集。
以下、巻末の山岸章二による文章の中から抜粋。
カルティエ-ブレッソンにここまで言わせる写真家なんてそうそう居ないのではないのでしょうか。
「パリ滞在中にアンリ・カルティエ-ブレッソンに日本の写真家を作品を見せる機会があった。同世代の森山大道や深瀬昌久の写真には『まるで、プラスティックのようだ。なんの感銘もない、ナンセンスだ』とにべもなく拒否したブレッソンは、私の反論にも『社会や時代が病んでいるのではないのだ。ただ写真家が病んでいるだけだ』と断定するのだったが、富山の一連の作品には、はたと我が意を得たという表情に変わり、『自分もこうしてはいられなくなった。すぐカメラを持って家を飛び出した。こんなすばらしい写真を撮る若者が日本にいるとは』と感嘆していた」。
販売日:10/19(土)
時刻:13:15~販売開始
場所:本売場外周ショーケース(T8のエレベーターを4Fで降りてすぐ)
販売方式:13:15より、店頭に集まられたお客様にランダムで整理券を配布いたします。その番号が若い順に、1つずつお品物をお選びいただきます。
皆様のご来店お待ちしております。
渋谷店 乾