◆魔法のプリンセス ミンキーモモ(1982年)
それまで東映独壇場であった魔法少女界に流星のごとく現れ、当時の女の子や大きなお友達、同人界隈などに多大な影響を与えた大名作。
空の彼方に有ると語り継がれる夢の国フェナリナーサ。人の夢が消えると地球から離れてしまう夢の国です。
1000年前人々は夢を無くし、地球から姿を消したフェナリナーサを元に戻す為、王女である主人公モモは地球の人々に夢を思い出させる使命を背負い、お供のシンドブック・モチャー・ピピル(この3匹は犬・サル・小鳥で、主人公のモモという名前にちなんで桃太郎がモチーフ)と一緒に地球に降り立ちます。
住む家は決まっていて、子供のいない円満夫婦の済む一軒家。
地球に降り「ミンキーモモ、デビュー!」の第一声後、空き部屋に忍び込みからの家具を魔法で出し速攻で部屋を占領する要領の良さはさすがでした。
小ネタですが、この時実は魔法のステッキやペンダントは使っていません。この力は45話を見れば何となく納得できるはず...
そんなミンキーモモですが、人気の為リメイクに当たる第2作「魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて」(1992年)もあります!
主人公モモのデザインがそっくりなので、出身地毎に通称があったり。
第1作(本作)の主人公モモは空の上の国出身なので「空モモ」
第2作は海の国出身なので「海モモ」
そして伝説の第3作、2004年から1年間「小学二年生」にて連載されたのが「陸モモ」※アニメは無し
第4作も制作予定でしたが、生みの親ともいうべき首藤剛志さん(某ゲーム原作アニメの名ゼリフ「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け~」の生みの親でもあったりします)の急逝により無くなってしまった悲しい過去があります。
企画時のタイトルはただの「魔法のプリンセス モモ」でしたが、当時赤ん坊が産まれたばかりの大野プロデューサーがミンキー(ミルクの香りがする赤ちゃんから由来)を付けこのタイトルになりました。
さて、ミンキーモモの基礎知識が少し付いたところで、今回入荷したおもちゃとその中からピックアップして作品も紹介していきます。
①セイカのパズル
ここで紹介したいのは右上にいる野球帽を被ったモモ(第25話)。
モモが居るチーム名が「ミラクルズ」。相手チームは「ドコカーズ」です。
一見適当感が半端ないネーミングと思いきや、これはファンタジー要素を求めた作品世界であるが故。
「どこにでもありそうで、どこでもない。」、「どこでもなさそうで、どこにでもあてはまる。」そんな世界感なのです。
原案・構成を務めた首藤剛志さんは初魔法少女モノ(それまで視聴した事すらなかった)ということと、それまで世界名作劇場に携わっていたためファンタジー要素が強く、東映魔法少女作品に捕らわれない唯一無二の魔法少女作品が出来上がったのだと思われます。
小ネタですが、フェナリナーサの国王・王妃や人間界のパパ・ママに名前はありません。※設定上では人間界の方はロビンとデイジーという名前がある
そういった点でも徹底したファンタジー要素の追及があることがわかります。
②コロコロファンシー
モモやお供柄のテープを作成できるグッズです。
モモが移動に使うグルメポッポ(前の方のみだとミニポッポ)を走らせて、と思いきや乗り物は転がして遊ぶだけだそうな。 発売後かなり年月が経っているので本来の仕様用途は叶わないかもしれません。
このグルメポッポ、元々の構想では中にお菓子が山の様に積載される予定でした。 その後パパが獣医という設定のため、OPでも分かる通り中が動物用医療器具を積載する設定になりました。
名前のみ残り「グルメポッポ」となっています。
③すごろくとふくわらい
これはもう面白い予感しかないです。 遊んでも楽しい、そして懐かしい。
何が懐かしいって、ジャケットの絵が印象的なコスチュームなのです。
コレは第13話のマジシャンに変身する回の衣装。
サッカーをみんなと思う存分したいのに、親の付き合いでパーティーに参加させられているお金持ちの少年を救う為、マジシャンに変身して潜入、ショーに気を取られている隙に少年を外に逃がすという回。
しっかりマジックも披露していますし、もしかしたらスタジオぴえろ魔法少女第3作「魔法のスター マジカルエミが生まれるきっかけになったのがこの回かもしれませんね(エミは1985年放送開始)。
④スクールセット
ここで注目すべきは学校(授業)のシーンが殆どなかったということです。
最初期にあったのと、超有名な46話で学校シーンが出てきます。
全63話の本作ですが、一番の衝撃話はと聞かれたら46話と答える方が殆どでしょう。
気になる46話については、次の商品と合わせてお話します。
⑤ミンキーポシェット
櫛や鏡、ティッシュとポシェットがセットになった商品です。コレでオシャレもばっちり!
今ではあまり見られない縦横比率で、縦に細長~い!
この中で特に思い入れのあるものといえば、何といってもこのポシェット...。
原作では真ん中のモモはいませんが、形と色はしっかり再現しています。
予想している方もいらっしゃると思いますが、衝撃のあのシーンでこのポシェットがアップで映ります。
版権の問題で画像を貼ることができませんが、現在dアニメストアなどで視聴可能ですので是非見てみてください。
かといってココまで引っ張って内容を言わないのも申し訳ないので、知らない方は、心してご覧くださいね.....。
なんとモモは、この話でトラックに轢かれて死んでしまいます。
モモの姿そのものは事故の直前までしか映りませんが、轢かれた直後、道路に落ちているヒビ割れたポシェットのアップが映ります。
これを最後に、次のシーンではモモはもう亡くなった後。 そのため、このポシェットを見るだけでこみ上げてくる方も多いでしょう。
....その後の話。
47,48話はダイジェスト回。49話から後編が始まります。
そして47、48話にちょいちょい出てきて、満を持して49話から正式にお供に加わるキャラが...! それがこのおもちゃにもなっている「カジラ」。
■ポピー ミンキーモモ(空モモ) カジラぼー
ツノの色は金と銀があり、こちらは銀色の「銀ツノ Ver.」です。
基本的に「カジラ」しか喋りませんが、次回予告で1回、最終話となる63話。
ちなみにCVは北斗の拳の断末魔の叫びで有名な千葉繁さん。OVA「夢の中の輪舞」も司会者役で出ていましたね。
カジラは当初登場予定はありませんでしたが、スポンサーであるポピーの竜モチーフの新玩具の販路がミンキーモモに求められたことでアニメに登場することに。
そもそも42話で打ち切りの話も出ていましたが、それはスタッフの熱望により何とか46話になり、そして先述の理由で63話に、さらにそのまま放送延長の案もありましたがそれは叶わずダイジェスト放送等で終わってしまいます。
今考えると、昔はその時の流れで急に話数が変わることも良く有りました。スタッフさん本当大変...
最期にもう一つ!後編から変わるものといえばステッキです。
■初期ミンキーステッキ
御覧の通り傘の柄のようなフォルム。普段はペンダントと一体化していて、取り出すとこの大きさになり魔法のステッキへと変わります。
■newミンキーステッキ
直線のデザインに一新。真ん中のモモのシンボルは健在です。
この頃のなりきりオモチャは主人公の顔がシンボルのものが多いです。
ちなみに前期に亡くなったモモは転生します(これも魔法少女界では初で、セーラームーンの元になったのかもしれないですね)。
さてさて、長い間お付き合いいただき誠にありがとうございました(本当は49話以降の話、OVAについてもお話したいのですが、時間の問題と読むほうも疲れてしまうのでこの辺で)。
もしかしたら「空モモ パート2」という形で書かせていただくかもしれません(元々気まぐれ記事ですのですみません...)
今回は全て販売品を紹介していますが、上記はもちろん、その他色々な魔法少女グッズ・玩具を強化買取しています!
よろしければ店頭持込だけでなく宅配買取(買取されたいお品を当社に送って頂くだけで買取できます)もやっておりますので、ご覧ください。
・通販ページ
・魔法少女TOY買取情報
https://www.mandarake.co.jp/kaitori/cat/magical_girl/
・宅配買取詳細
https://ekizo.mandarake.co.jp/satei/index.php
次回は.....
魔法少女ジャンルの中で最も人気のあるセーラームーンを予定しています!!!!!キラッ
比留間