「魔法のかぎペンダント」(1979年)
このアイテムが登場する作品がこちら!!
◆花の子ルンルン(1979年)
東映動画(現:東映アニメーション)による「東映魔女っ子シリーズ」7作目(枠の大きさによっては10作目)にあたる作品。
東映魔女っ子シリーズが何作品になるかの議論は長くなるので次回以降いつか語るとして、今回は割愛....。
約10作品ある同シリーズ。その中でも花の子ルンルンは人間ドラマ、大河ドラマ要素において特化されている作品です。
というのも前番組が大河少女漫画代表格の「キャンディ・キャンディ」であり、スタッフが大体そのまま残っているため魔法少女モノでありながらこういった要素が色濃く出てるということです。
つまり一言で言うと 「魔法等のファンタジー要素がある大河少女アニメ」です
勿論、大人気作品を踏襲しただけあり本作も一大ブームとなります。
どれほどブームだったかというと、一般的に会話などで使われる「るんるん気分」という言葉はこの作品が語源です。40年近く残り続ける言葉になるほどブームだった、という事。
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また、魔法少女アニメとアイテムにおいて最初の前進を見せた超重要作品でもあります(後ほど語ります)。
また、OP曲も語り継がれるべき名曲です(この木なんの木「日立の樹」や「あなたとコンビに、ファミリーマート」の曲も作った小林亜星さん作曲です。ぷらすちっくスタッフに聞いたら知らないといわれましたが常識ですよね?笑)
あらすじを簡単に述べると...
※これから作品を見たいという方の中で、ネタバレが苦手な方は以下の記事を少し飛ばしてくださいね
・前置き
昔、人間と花の精は地球で共存していましたが、人間が傲慢になり花の精達は雲の彼方にある「フラワーヌ星」に移り住んでしまいます。しかし花の精の何人かは地球に残り現在まで血を受け継いできていました。
フラワーヌ星では今、王位継承の儀式を行おうというタイミング。 しかしフラワーヌ星のしきたりでは、国王が代わる際には7色の花びらを持つ「七色の花」が必要であり、その花を探すことができるのは花の精の血を受け継いだ地球の女の子(「花の子」と呼ばれる)のみ。
そこで王の使いである猫と犬「キャトー」と「ヌーボ」は、花の子を見つけて七色の花を探し、フラワーヌ星に持ち帰るという使命を課され地球へと向かいます。
・物語のはじまり
南フランスの田舎町。少年に間違われるほどの活発な少女ルンルンは、いつものように元気に遊んでいると言葉を喋る犬「ヌーボ」に出会います。
ルンルンは、お腹が空いているというヌーボをおじいちゃんおばあちゃんと3人で住む我が家に連れて行きます。そこへ喋る猫キャトーも現れ「この子こそが花の子だ」と告げると、おじいさんは「我が家には祖先から、花の精の子孫という言い伝えがある」と話します。
そうです、ルンルンこそが花の精の地を受け継ぐ「花の子」だったのです。
事情を聞いたおじいさん達にも後押しされ、ルンルンはお供2匹と授かった花の鍵ペンダント(衣服が変化する能力を持つ)を付けて壮大な旅へと出かけます。
・待ち構える幾多の困難
七色の花を見つける旅は容易ではありません。
①フラワーヌ星の王位を狙うトゲニシア(典型的なヒロインのライバル的存在)や、悪人たちによる妨害
※颯爽と現れるさすらいのカメラマン「セルジュ」という青年に助けられながら成長していく
②基本は徒歩
③紛らわしい花がいくつも登場する
④フランスに留まらずスペイン、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、フィンランド、モロッコ、エジプト、イタリアなど幾つもの国を跨ぐ長旅
⑤途中で重要アイテムである花の鍵が割れてしまう
※超重要!
などがあり、特に④を見るだけで壮大なスケールであることがお分かりいただけると思います。
・基本の話の流れ
新しく訪れた町や村で、七色の花のうわさを聞く
↓
うわさの場所へと向かう
↓
トゲニシアや悪人たちの妨害
↓
セルジュや花の鍵ペンダントの力を借りつつ、困難を経てそれっぽい花を見つけるが違う花
↓
セルジュが町の人々に花の種や苗を配る(毎回ラストはその花言葉で締める)
★次作の「魔法少女ララベル」と比べてもキャラクターデザインや花言葉(ララベルは「ことわざ」)など共通する部分が多く、見比べてみるのも面白いです
・最後
秘密です。是非本編をご覧ください!
※ネットで調べれば出てきます笑
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大体「花の子ルンルン」がどのような作品か理解していただけたでしょうか?
ここまで来ればあとはお待ちかね 今回のメインイベント、アイテム紹介となります!!
どーーーーん!!!
■魔法の鍵ペンダント
でました!!!!今度はモザイクもかかっておりません!
これを見たら魔法少女ファンはいつでも発狂でき、茶碗3倍いけます!
なぜこれほどまでに熱くなるのか?語りたいけれども語りたい衝動を抑え、まずはこのペンダントの作中の登場の仕方をおさらいします!
まず、最初にキャトー達にもらうペンダントは白い5枚の花びらがついているもので、この鍵ではありませんでした。
先述でも記した通りコンパクトになっていて、開いた後に鏡を花に向け念じると念じた服に変身できる、というもの。
そもそもこの設定が画期的ではないですか?
それまで魔法少女や変身少女の概念は、万能の能力(サリーちゃんやメグちゃん等)であったり、自分自身を変える能力(アッコちゃんやハニー等)が当たり前というものでした。
なのにルンルンは衣装のみ。自身は全く変わりません。
これは、キャンディキャンディから受け継いがれる人間ドラマ性が顕著に現れており、最終的には自分が成長し問題を解決するしかないというテーマがあるからです。
やはりどんな作品においても根底となるのは人間ドラマ。そこがしっかりしている作品は今だに熱心なファンがいる理由もわかりますよね。
ちなみにこの鍵の時点ではあの有名な呪文はありません。
ところが話は一転。
第24話、ルンルンとセルジュが崖から落ちかけて動けない状況に。 必至に耐えていましたが、遂にルンルンは自分を犠牲に滝つぼに落ちてしまいます(セルジュは近くの人に気づいてもらい助かる)。
それと同時に、花の鍵も砕け散ってしまいます。
川底で命が消えかけたその時、遠くから声が聞こえます。 その声の主は謎ですが、「この鍵と共に世界を救って欲しい」と、新しい花の鍵と共に命を助けられるのです。
そう、この鍵こそが画像の「魔法の鍵ペンダント」。
そして遂にこのペンダントの真髄が明かされる時が来ました。
このペンダントで、魔法少女の歴史が変わります...!
なんと、、、
魔法少女のなりきり玩具としては世界初
なんです!!!!※タイアップにおいて
当然次回作の「魔法少女ララベル」からはスポンサーがタイアップ目的で付く事が常識になり、作中に出てくるアイテムも玩具化前提で分かりやすいものに変わっていきます。※初めから玩具を作りすぎて売れ残ったという有名な話もあります
逆に言うとそれ以前にタイアップのなりきり玩具は存在しません。
個人的には、九重版「コメットさん」のバトンや、「魔法のマコちゃん」のペンダント、「魔法使いチャッピー」の魔法のバトンがタイアップしていれば垂涎モノだったのになあ、と想像してしまいます...。
やはりこのペンダントもコンパクトになっていて、開くとライトギミックがあり中心が光る仕様になっています。
作中では中心でなく、変身後のタイムリミットを知らせる為に下の黄色い部分が光り点滅します。 (能力の性能が上がる代わりに効力が長く続かない、という設定に変わった為)
「初の魔法少女なりきり玩具」と聞いて、このアイテムの見方が変わってきましたか?
アイテムの紹介は以上となります。
ここまで語ってきましたが、実際見てみないと良さが分からない部分もあると思います。 また見た事があっても40年近くたっている為忘れている、という方も多いのではないでしょうか。
そんなときはやはりDVDで見るに限る!
アニメDVD通販URL
是非作品も見て欲しいので、私の担当部門である玩具より先にURL載せます。
残念ながら今は売り切れ...。これは入荷し通販にあがることを祈るのみ! どうしても入荷がなければヤ○オク等での購入や動画サイトをご検討下さい(あまり言ってはいけない事ですが、どうしても見て欲しい...)
また現在発売中のDVD-BOXは2種類有り、2005年版と2013年に発売の廉価版。
どちらにも劇場版「こんにちわ桜の国」が収録されています。
これもまた胸アツのストーリーで、なんとルンルンが日本へやってくるという話! それだけで見る価値有りますよ!
さてさて、長々とDVDの紹介までしてしまいました。 ここまで読んでくれた方はいるのかな...?
今回の商品のページはコチラ
以上、急遽書いた魔女っこ作品紹介記事でした!
予定通りですと、次回は「美少女戦士セーラームーンR」を予定しています!
お楽しみに☆
比留間