例えば『仁義なき戦い』の広能昌三(菅原文太)の、背中に這うように彫られた鯉の刺青。『日本侠客伝 昇り龍』の、ドラマを生み出す装置としての龍の刺青。映画を観ていても脳裏に焼き付くのは、日本の息を飲むような美しさの彫り物。
そんな刺青の世界をじっくり堪能できる写真集をご用意しました。
「女・刺青美写真集」。監修は高杉彬光、撮影は雑誌『写真時代』などにも登場した写真家・樹水駿。紹介された刺青は初代彫俊、初代彫長、初代彫巳乃、初代彫徳、三代目彫よし、初代彫妻、三代目彫政、三代目彫銀、初代彫九、彫たけ、初代彫和歌、初代彫国、初代彫辰らによるものです。
白い肌に彫られた龍や虎、蛇、牡丹、雉など......迫力と艶。まっさらな肌に針が入る過程を想像すると更にその完成した蝶のような姿の艶めかしさが増すようです...。大きく写真が配置された構成も素晴らしい。
こちらも販売します。「日本伝統刺青」。
三代目彫よし、新宿初代彫徳ほか彫師10名のインタビュー&作品集です。刺青の歴史、用語解説などもあり内容の充実度が半端ではありません。図版ももちろんたっぷり。じっくり隅から隅まで読むほど、日本の刺青の世界に魅了されていく感覚...。
※販売商品は当日の状況により、整理券配布(ランダム配布)、購入制限を設けさせていただく場合もございます。そのほか販売方法、販売タイムスケジュールなど詳細はHPや各SNS等で順次ご案内させていただきます。
中野店 夛田
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