手塚治虫と言えば、鉄腕アトム。
様々な好みや意見はあるかと思いますが、これが答えの一つである事は揺るぐこと無き事実。
「鉄腕アトム」の連載期間は昭和27年～43年の16年間(光文社発行の月刊漫画誌｢少年｣誌上にて)。これは当時トップレベルの長期連載。活躍は漫画の世界のみに留まらず国産初の本格連続アニメとして映像化され、関連商品は巷を賑わせました。今日に続く日本のキャラクタービジネスの礎を築いた存在と言っても過言ではないでしょう。
元々アトムはその1年前に同じ「少年」に連載されていた「アトム大使」という手塚作品に登場したキャラクターで、それも物語上重要な役回りを担うものの主人公ではないどちらかと言うと狂言まわし的な脇役の存在(最初は人間対ロボットの見世物を画策するサーカス団に売られたロボットととして登場)でした。ロボット少年アトムの劇中での献身的な働きや生みの親である天馬博士との愛憎複雑な関係性の妙は大変印象深く、この稀有な存在を「アトム大使」のみに終わらせるには勿体ないという当時の「少年」編集部の見立てにより後継続作品として「鉄腕アトム」はこの世に生を受ける事となります。今風にいうとスピンオフ作品でしょうか?
アトムという存在の強さに驚かされるところです。
ここでご紹介させて頂くのはそんな「鉄腕アトム」の新連載・連載第一回掲載号。
前述の通り厳密にはアトムの初登場号とは言えない部分はありますが、それは別の良きモノとして。やはり「鉄腕」の初回号は特段にメモリアルな代物。
作品内容的には後発の単行本や復刻本でも追える内容ではありますが。関連の広告やその他の掲載作品、紙の質等、時代の佇まいがまるごと封入され、それを堪能できるのは当時物の雑誌ならでは。
オークション期間は2020年01月25日(21:00)～2月08日(21:00)まで。
貴重な一冊。
オークション参加はこちらのページから。
お見逃しなく!
中野店 久保
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