九条の大罪
悪徳弁護士と名高い九条間人(くじょうたいざ)の話です。闇金ウシジマくんで大ヒットを飛ばした真鍋昌平先生最新作。法律というハードルの高さから読み手を選びますが、何にも考えてない人こそ読んだ方が良いです。
主人公九条は決まった金額さえ払えばどんな事件も最小限にするという実は超凄腕弁護士、抱える案件から身近に潜む社会問題を覗けます。
闇金ウシジマくんは裏社会が舞台なので大体は、ドクズが必ず数人いたのですが、九条の大罪は法律漫画なだけあって登場人分の信条などしっかりしている。(こえシャンだけは絶対に許さんが...)
弱い立場で描かれた人達も最後は救いのある前向きになることが、比較的多めです。
また、相変わらず人がバンバン死んでくのでこちらも期待を裏切らないです。
毒親問題や老老介護など、他人事には思えない話は、読み手をグイグイ引き込みながらテンションもガンガン下がる！だが、これが一度読むとやめられない......、スキマで出てくる九条間人の趣味や生活感も親しみやすく癒しポイント。
犬の散歩したり、離婚して別居中の娘と電話したり、屋上で1人キャンプの延長線で、イソ弁の烏丸くんと半グレ壬生とBBQするコマが、ビールのCMかというくらい爽やかで気に入ってます。
さ、さわやか〜！ここだけ切り取るとキャンプ漫画とかグルメ漫画にしか見えない。
イソ弁烏丸くんと九条の仕事での丁度良い距離感はアットホームな職場です。
反社半グレもたくさん出る弁護士漫画、九条の大罪。1巻のあとがきを読んで是非ファンレター送ってください。
北國
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