宗像教授シリーズでもお馴染みで、北海道を代表する漫画家の一人である星野先生の自選作品集。
SF色もありつつ、宗像教授シリーズである信じるか信じないか...なifも連想させます。
星野先生の凄さは、見知ったように架空の生物まで自分のタッチに落とし込めるという技術、そこに壮大なストーリーが絡んで説得力が増します。
怪談屋、噺家なんかの話に動作や話術を兼ね備えてよりリアリティが増すような鍛錬を重ねて身に付いた職人技があります。
表題作のサーベルタイガーもまさにそれ。
突然現れる未知の生物、人間達に襲い掛かる寸前の緊迫シーン。
また、アマダスの宝石の中に登場する看護師のような女性の魂的な美しさを描くのが素晴らしい、まさに珠玉の自薦短編集です。
これはまた未知の生物。
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北國
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