あしたのジョー ちばてつや
とてつもない作品を読んでしまった。
スポーツ漫画はあまり好かない、特に運動神経が悪くたまにハマったスポーツマンガといえば友達のお母さんに借りたエースをねらえ！くらいだと思う。
それも友達とお蝶夫人や宗方コーチのキャラクターに夢中になるというミーハーなハマり方だった。
あしたのジョーといえば有名作品でありながら20巻というボリュームで嫌厭していたふしがあり、なぜ読まなかったかといまだ後悔している。
ボクシングのルールもまともにわかってないけど、ジョーが丹下段平によってみるみるうちに拳闘の才能を開花させてく過程は本当に親子のように固い絆を感じた。
語れば語るほどネタバレにしたならないのだが、人間も完璧ではなく、どんな立派な人間にも翳りがあることをあしたのジョーはあらゆるシーンで表現してくる。
丹下段平の教えにより拳で空気を切ることを覚えたジョーのパンチに音がビッとつく、カッコ良すぎて何回か自分でもやってみたくなり何回か手を振り回したが肩を攣ってやめた。どんなに鍛えようとも、私には力石はいないっていうのに！（絵に一部誤字があります）
また、ちばててつお先生が描く人の群れなす見開きは浮世絵の大衆画のようで見る度にわくわくした。
矢吹丈のボクシングを軸とした人生が全て詰まっている、これ...、たったの20巻での出来事なんですか？
北國
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