名の通り本当に名作が多い講談社名作シリーズの5巻です。
クオレ物語/一峰大二・絵 アミーチス・原作
講談社 名作マンガ5
昭和45年10月16日 第1刷発行
状態:ヌレジミ/遊び紙はがしあと/小口地に小鉛筆カキコミ
以前同じ名作まんがシリーズから、坂口尚先生のトム=ソーヤご紹介してます。あちらも名作でした。
日本ではトムソーヤ程の知名度はないかもしれませんが、こちらもイタリアの古典児童文学「クオレ 愛の学校」を原作にした1冊。
クオレってのはイタリア語で愛とか心って意味。少年達が綴った日記という形式で、タイトルどおり心を強く打つお話が数話収録されています。
道徳心や優しさ、愛といった言葉にするのはなかなか難しい、しかし人として必ず持っていなければいけない大切なものを、子ども達に分かりやすく教え解く良書です。
ところで、一峰先生の力みまくってカッチカチな止まり画法が本当に大好きです。「実直」を絵にしたらこういう絵、っていう感じ。
患者の安否を聞かれた医者の反応なんですが、否定なのか肯定なのかわかりません。安心できない!
というような愛しくておいしいシーン目白押しなんですけれども、
たまに本当に心を打たれる描写が混ざってたりして、電気ショックのようにはっとさせられます。
このシーンとか!
台詞なく、アングルも遠めで、余計な描写を省いた感じが余韻を感じさせて本当にグッときました!
他のページが(多分子どもに分かりやすいように)大げさで分かりやすい表現が多いだけに、余計にこの4コマのよさが際立ってました。もう流石としか言えません。
ちなみに大げさなほうのシーン。
宿題忘れただけでこの表現とか、子どものけんかで体が中に浮くとか、ほんと愛おしいですね。たまらないですね。
くどいようですが、お話は本当に本当に心を打ついい話ばかりです。
それを一峰先生がまんがにした事で、原作にも出し得なかった新たな感動が生まれているんです。
素敵な1冊でした。こういうまんが読める度に、この仕事選んでよかったなあと思います。
というわけで、是非読んでみてください。勿論講談社名作マンガシリーズ集めてらっしゃる方も、
一峰大二ファンの方も、是非。
担当 いわき
それにしてもほんとにいい話ばっかりだったので(流石にくどい)原作読んでみます。
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