双葉社 アクションコミックス
同棲時代/上村一夫 全６巻セット
個人的に、上村作品といえばコレです。同棲時代。
初めて読んだ上村作品ということで思い入れがあるというのを抜いても、作品として一番好きです。
しがない絵描きの次郎と、美しい今日子。どこにでもいる二人の、どこにでもある同棲生活を、どうしてこんなにも儚く美しく描けるんでしょうね。すごいです。
上村先生の、読者をはっとさせる描写は巧みの技です。薬に胃を侵された今日子との口づけは悪臭を放っていただとか、久々の再会時にそんなこと夢が無いって思いますよね。でも現実って意外と冷静です。
そういった、はっとさせられる描写が随所にちりばめられています。
何気ないしあわせ、二人でおかした過ち、そこから生まれる歪みや不安。同棲、楽しいことばかりではありません。「最近の若いもんは」なんて言われてますが、若い人って今も昔もやってることはあまりかわらないのかも知れませんね。
またこの作品、私自身と繋がる部分が多く思い入れが深いです。絵描きの私は、まるで今日子のように心の繊細なステディと同棲をしています。同性と同棲…同棲時代なだけに。くだらなすぎますね。すいません。布団もう一欲しくね…？とか、リアル赤色エレジーな暮らしをしています。
次郎と今日子はこういう結末になってしまいましたが、私はなるべく明るい方へ向かうためにがんばります。ニコッ！
余談ですが、由美かおる主演の映画も大変良かったです。若かりしかおるの初ヌード。もいいんですが、ノーブラに赤いセーターを着ているシーンがありましてですね。あれはたまりませんでした。
各巻並、小口少ヤケ
担当 いわき
札幌店 いわき
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札幌店 佐藤