財宝遊園地:栄光から謎めいた廃墟へ

1988年に開園した財宝遊園地は、瞬く間に地元住民や観光客に愛されるスポットとなりました。中でも最も人気を集めたアトラクションが、「幻魔王の財宝」 でした。巨大な怪獣テーマとスリリングな冒険体験を提供するこのアトラクションには、恐怖と神秘が入り混じる独特の雰囲気が漂っています。しかし、この施設で遊んだ者は、なぜか身体の力が抜け、まるで「魂を吸い取られた」かのように無気力になるという噂が絶えませんでした。

この不可解な現象の背後には、アトラクション建設中に起きた数々の不運な出来事が影を落としています。頻発する工事の遅延と事故、その原因は不正な工事契約にありました。工事の不備に対する職人たちの不満や怨みが次第に膨れ上がり、ついには「超烈双角獣」という見えざる存在が現れたとされています。この双角獣は、激しい怒りとともに施設に宿り、訪れる者の精神を蝕むと信じられています。

事態を重く見た地元自治体は、2006年に安全上の理由から「幻魔王の財宝」の運営を停止。これに伴い、財宝遊園地は徐々にその輝きを失い、やがて廃墟と化しました。現在では、財宝遊園地は都市伝説の一部として語り継がれ、探検家たちにとっての心霊スポットともなっています。