おれの氷の宮殿は賑やかで美しい場所だった。
おれは驚きや感動、喜びを与え、おれにしか描けない想像を超えた新世界を与えたかった。
しかしおれのイメジネーションは枯れてしまい、おれは、ゆるやかに死にゆく舞台で踊りつつけることしかできなかった。スケートしか、氷上でしか生きられないから・・・、
そんな世界に勇利は突然飛び込んできた。ヴィクトルの世界はそこから新しく動き出す。
GPFが終わり深夜に直行したホームリンクでデュエットを滑り始める二人。
滑りながらヴィクトルは勇利のスケートと輝かしい日々について思い返す。
いつだって勇利のスケートが自分に向けられていたことには気づいていた。
しかし、好意を寄せられるだけの関係性は心地良く、このままずっと続けば良いと思っていた。
息を合わせ楽しく踊る二人。二人でいれば何気ないことも特別に見える。勇利への思いがさらにこみ上げるヴィクトル。
もう勇利のいない世界は考えられない。
GPFで勇利があの曲を滑り、誰を思い踊っていたのかがわかった今、ヴィクトルは自分の思いも態度で示すことを決意する。
瞬間、言葉なく重なる影―――
思い描いていた勇利の反応はヴィクトルの予想とはかけ離れていて・・・?
情熱的な筆のタッチに乗せて描かれるダンスシーンはサークル「Eureka」の世界観に引き込まれること間違いなし。
今回も表紙と裏表紙に装丁が凝られているので確かめてみてくださいね♪
そして、後半に衝撃的な展開を迎える二人はどうなってしまうのか。後篇へと続きます。
『ダブル・コンチェルト(前篇)』
サークル:Eureka
ジャンル:ユーリ!!!onICE
キャラクター:勝生勇利×ヴィクトル
発行日:2017年6月18日
仕様:B5-72P
価格:1,144円 +税
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