2005/09/19掲載
まんだらけ新宮店

こずえ嬢の勝手に連載!番外編その36 面白BL小説!!


こんにちは!
久々の番外編です♪
近頃は、パロディ系のコミックを読み漁りまくってたんですが、ふと振り返ってBL系小説を読んでみると「ああ、やっぱ良いなぁ♪」と思いました。

中でも、”年下攻め”を好んで読む腐女子の一人、こずえ嬢。
カッコイイお兄さんが、クソ生意気なガキに翻弄されているのを見ると、テンションが上がります♪(病気)

さて、この流れでもうお分かりだとは思いますが!
行ってみましょう!
今回ご紹介する商品はこちら!!

リーフ出版 リーフノベルズより
成田空子先生の
「日曜日が足りない!」
喋りはヤンキー、名前は演歌歌手で社内では人気者の社会人1年生、花村新之助
(はなむらしんのすけ)。
入社一ヶ月。
サラリーマンというより、むしろガテン系。
しかし、見かけによらず人懐っこさと元気いっぱいな笑顔、裏表のない正直な態度、飾らない素直な言葉で、新之助は女子社員に大人気なのだ。

そして、やはり仕事終わりはOLの皆さんにお酒に誘われるのだが、新之助は”残業がある”とまだ未処理の伝票をひらひらと見せてワザとらしく、けれどやんわりと誘いを断る。
しかし、OLの皆さんもバカではない。
ここぞとばかりに女の勘とやらが一斉に働く。
”やっぱりビンゴなのね・・・・”
”ビンゴだわ・・・・”

全員が全員、意見が一致。
新之助には彼女がいるのだ、と。
「売約済なら仕方ないわ〜」、そう素敵に勘違いをしながらゾロゾロとオフィスを出て行った。
あんなにやかましかった周りが一気に静かになる。

さて、彼女がいる訳でもないのに、今しなくても良い伝票整理を理由に何故彼女達の誘いを断ったのか。
それは、新之助は家に帰りたくない理由があるからである。

時刻は23:00。
腕時計を確認し、帰る準備を整える。
「そろそろ帰るか。流石にもうお子様の時間じゃねーよな・・・」

家に着くのは、0時を過ぎるだろう。
いくらなんでも中学生が出歩けるような時間じゃない。
ならば、部屋の前に待ち伏せされていることもないだろう。
よし。もう大丈夫だ。
軽く口笛を吹きながら、”営業部”のプレートの貼られたドアを上機嫌に開けると、真っ赤なバラが目に飛び込んできた。
まるで、自分が出てくるのを待っていたかのように現れたバラの大群。
「な・・・・何だ?!」
驚きすぎて次の言葉が見つからない。

すると、
「おせーぞ!いつまで待たせやがる!!」
バラの後ろから、不機嫌丸出しな声が聞こえた。
聞き間違えるはずはなかった。
何故なら、先ほどの残業中もずっと伝票ほったらかしで声の主の事を考えていたのだから。
嗚呼、コイツに会わないように、したくもない残業をしていたのに。
結局会ってしまうなら、とっとと帰ってれば良かった。

「せ、千里!!なんでてめーがここにいやがる?!」
未だ視界を占領する大きなバラの花束を横にやると、目の前に無愛想な面の大塚千里(おおつか・せんり)が立っていた。
しかも、制服姿。
「くそガキがぁぁ〜!!学校帰りに寄り道なんかすんじゃねーよ!!」
新之助の言葉に全く反応せず、黙り込む千里。
無口で無愛想、無表情、無関心。
これだけそろっても充分なのに、その上最悪なくらい目つきが悪い!
しかし、そのマイナス部分を差し引いても、思わずうっとりしてしまう位端整で魅力的な顔をしている。
まだまだ、子供ではあるけれど。
それもそのはず、彼の年齢は13歳。ピッカピカの中学1年生。

9才下の千里から理解不能な愛の告白を受けたのがちょうど1週間前。
「テメーは俺のモンだ。」
ケンカ腰に突然の一言。
それからというもの、毎日毎日猛烈アタックしてくるのだ。
断っても断ってもめげないし、フラれてもフラれてもあきらめない。
その男らしさ(?)に拍手でも送ってやりたいものだが、如何せん相手は自分。
出来れば早めに諦めていただきたいのだ。

「新之助、デートの誘いにきた。」
相変わらず変わらない表情で。

だが、何故職場がバレたんだ・・・・。
千里が抱えているスポーツバッグをチラッと見る。
因みに彼は、バスケ部所属。
そして、新之助はバスケ部顧問の下チームメイト。
ま、それは置いといて。
「誰がチクりやがった?」
「松坂先生に新之助の名刺貰った。」
「てめー、名刺と何を交換した。」
「来週の練習試合」
松坂は、部活嫌いの千里に新之助の名刺を渡す代わりに練習に出ることを約束し、さらに練習試合に勝てば新之助の携帯番号も教えると、新之助にとっては最悪この上ない条件を出していたのだ。

(友情はどうした・・・・・)
「テッチャンの裏切り者ぉぉー!!」
松坂哲郎、かつては部活も遊ぶのも、イタズラするのだって一緒だった。
1つ先輩だけど、気の合う仲間で親友だ。
なのに、この仕打ち・・・・・。
あんまりだ・・・・。

そうして、新之助はズルズルと千里に連れていかれるのだった。

はい!”年下攻め”です!
しかも、可愛さを武器に、ではなくて。
硬派で男らしいんですよ、千里が!!(断言)
そして、挿絵は”影木栄貴”先生♪
それがまた”年下攻め”好きには拍車をかける訳です!
世の中の”年下攻めスキー”のお嬢さん必見!

(担当 仲野)

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