まんだらけ中野店 4F マニア館日本文芸社「COMICばく」全15冊セット

つげ義春の新作発表の場として創刊されたといっても過言ではないCOMICばく。
創刊から休刊までの全15冊セットです。

まんだらけのHPをご覧になっている方の現在の日本文芸社という出版社に対するイメージは「実業之日本社・マンサン＝静かなるドン」同様におそらく「外道坊」でしょう。
しかしゴラクも現在のゴラクとは違う意味でブルーカラーかつ先鋭的な漫画雑誌だったのです。

ある時期を境に文芸と娯楽に比重がその名のとおり娯楽へとシフトしていきますが、一時期のアクションみたいに行ききらなかったのがゴラクの持つ文芸気質なのではないでしょうか。
同じく日文から出ていたカスタムコミックは掲載作品のふり幅が異常に広い先鋭的な漫画雑誌でしたし、つげ義春「夢の散歩」B6版は当初日本文芸社のカスタムコミックというレーベルから単行本が出ていました。

再版時にレーベル名がゴラクコミックスになっていたので若いファンの中には「つげがゴラク？外道坊なのに？」と思った方も多いと思います。

そんな日本文芸社の懐の深さを垣間見れる雑誌がCOMICばく。
つげ義春、つげ忠男、花輪和一、畑中純、辰巳ヨシヒロ、ユズキカズ、やまだ紫、末永史、近藤ようこといったラインナップを見ていただければ、その誌面への拘りがどこにあるかわかっていただけるかと思います。

\5,250（税込）

(担当國沢)