まんだらけ中野店 4F 記憶X大予言さぁ、ＳＦを読もう～いて座の少女という作品をご存知ですか？

ＳＦ好きな方なら読まれたことあるタイトルだと思います。
中尾明の黒さがでているさらりとした(ここらへん矛盾しているように思えますが)ＳＦ作品。

あらすじ
中学２年の島田ミカには近ごろ気になることがあった。
バストのふくらみをはじめ、体の左右のちぐはぐが目立ち始めたのだ。
深夜放送を聴いていると、同じ悩みを持つ少年少女が多いらしい。そんな時、伯父から見せられたイギリスの古い預言書の中に奇妙な絵が一枚あった。
日本列島とおぼしき群島の上に、いて座の象徴ケンタロウスがいて、その足元に亀裂が走り、周りにはハサミが左右ちぐはぐのカニがいたのだ。。。。。

あらすじだけで中尾明らしい設定が光っているのが分かるかと思います。

と、今日はこれだけのために紹介するんではんくて、問題はここらなんです。

いて座の少女は鶴書房よりＳＦベストセラーズとして刊行され、その後徳間書店より文庫化されているのですが、この徳間文庫、ただの文庫化ではなかったのです！！

これはある日家で何気なく棚から出して見てたら気づいたんですけど、、、いやいや、口（文章）で説明するよりまず画像見てください。

まず徳間文庫版のカバー袖をご覧下さい。
ある事に気づきます。そうです。
いて座の少女[コスモス版]となっているのです。
もちろん絵は木村正志から新井苑子に変化してはいますが、それだけでコスモス版とつけるでしょうか。

と思って家で孤独に調べてみたのですが、文章の区切り方は同じですし、キャラクター設定も同じ。
「なんだただ絵が違っただけか」と思ったのですが、途中で投げ出すのも嫌で根気だけで探っていたら、半分までページの枚数がきたところで発見。
それは微妙な音の違い。流れる音楽が違っていたんです。しかも一文字のみ。
なぜそこだけ？？
手塚もびっくりの改訂ではないでしょうか。

というわけで、今回はＳＦベストセラーズ版。コスモス版あわせてご紹介。
※コスモス版のその後どこが変わっていくのかはご自分の眼でご確認ください。