1967年のアメリカ映画の名作が入荷しましたので紹介します。
冒頭、優しいテーマソングをバックに不安そうで自信なさげな主人公のベン。
大学を卒業したばかりで将来ことを考えると頭を抱え込みたくなってくるのだが、
周囲を喜ばす成績で卒業したので、親は大学院進学を期待しています。
その後中流有閑マダムとの火遊びで、ちょっと羨ましくなる初同衾を果たし、
束の間、昼は自宅のプールに浮かんだビニールのベッドの上に、
夜はマダムの上に我が身をのっからさせて、ベンはちょっぴり図々しくなってきた?
その後出会った真実の愛を突っ走りに突っ走り、
たくましくなったベンはラストで大人が驚くことをします。
一発やってのけた気でひとしきり笑い転げた後、
ちょっと落ち着いてきて、また最初の不安げな顔になり、
その顔にテーマソングがかぶります・・
当時36歳のマイク・ニコルズ監督の映画第2作。
キャリアの初期作「卒業」で世界一の監督の1人に入学しました。
ダスティン・ホフマンのデビュー作!
初喪失までの時間もたっぷりで、しけこむホテルのフロントで
うろうろ不審者のベン。フロントマンの眼を意識しまくる。
初めての男の心理の深い部分まで食いこんできます。
ベッドイン直前までしつこくて、ミセスロビンソンに年齢が近くなった
私もなんだか身を切られる思いでした。
封入されてる解説書のジャケもイカす!
若者を卒業させられ幾何年の私は切ない主題歌より、
挿入曲の「ミセス・ロビンソン」でスウィングしっ放しでした。
Ti Ti Ti Ti Ti・・・
コンプレックス南