「夏の夜は三たび微笑む」
イングマール・ベルイマン監督作品です。
難解な印象の巨匠作としては
とてもエンタメ色強い映画です。
明るくてシニカルな笑いとセリフも澄ましてて
なお情熱高し、な好篇です。
スウェーデンらしく(?)オープンで
牧歌的な性の艶笑譚ってかんじです。
20歳以上年下の若妻と新婚の弁護士主人公。
もともとチャラ男で女性をモノとして扱うような
不良弁護士だったのが純愛に趣旨替えです。
そのアツアツさに神父志望の息子も羨みますが、
実はまだ清い関係のビターな新婚さん。
弁護士は元カノの女優にぼやきに行ったりする。
性の開眼まで刈り入れ時をジッと待つ弁護士。
女優は弁護士と、よりを戻したい風。
軍人で男盛りのオラオラな人物と、
鉄火肌だけど少し満たされない、軍人の妻も交えて
それぞれの思惑が交錯。
ラストは、ものみなカップル成立で、
めでたし、々々々々。
「落ちたら、また乗れ!馬も女も」
と、チンピラ親父が堅物息子にゲス助言したり、
「狼さんが言いました。若い娘はどんな味がするのかな・・」
女子高生くらいの嫁が中年の夫の純情を
試すような発言したり。
若者の純粋さをマダムとおっさんの
余裕さが、少したじろきながらも、
適当にかわしたり、いじったり。
各キャラとても生き生きとしてて、
1956年の映画ですが現在のTVドラマ
とかにも使われそうな?雰囲気です。
コンプレックス6Fでお待ちしています!
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