• まんだらけスクール カテゴリ (1 件)

10/28(日) 奇譚クラブ

講師は久保田さんでした。
雑誌『奇譚クラブ』についてお話を伺いました。

私は『奇譚クラブ」の名を聞くのも初めてでしたが、久保田さんのご厚意で雑誌の中身も拝見させていただきました。めくるめくSMの世界。日本のSMの歴史についても久保田さんのお話を伺いました、江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」(1924年)や平安時代や室町時代の説話が頭をよぎりました。日本のSM通史というものがあれば、是非参考にしたいです。

また、お話のさなか何度も言及されたのが、日本の性的嗜好に対する寛大さ、つまり「奇譚クラブ」のようにSMを堂々と扱っている雑誌を、何度かの処分にも関わらず発行し続けることができたということについてでした。どのような年齢層がこの雑誌を購入していたのかは寡聞にして知りませんが、岡田斗司夫がかつて日本の漫画文化、漫画雑誌文化に対して言ったように、「お小遣い制度」という日本(東アジアの一部?)独自の文化が関わっているように感じました。欧米諸国では、子どもに欲しいものがあると、親にねだって親がそれを買って子どもに渡す、というのが一般的です。子どもがもらったお小遣いをやりくりして欲しいものを自分で買う、という風習が、月刊漫画雑誌、週刊漫画雑誌、ひいては漫画単行本を買うといった、日本の漫画・雑誌文化の礎を築いた可能性があると岡田は言及していました。カストリ雑誌から始まった「奇譚クラブ」も、そうしたある種のひそやかさの中から生まれたものかもしれないと感じました。

しかし、沼正三の『家畜人ヤプー』が三島由紀夫に衝撃をあたえ石ノ森章太郎に漫画を描かせたように、そうしたひそやかさが与える影響は決して軽々しいものではないということも知りました。「奇譚クラブ」は、日本の文化の裾野の広さ、奥深さを体現した雑誌なのではないかと思いました。

研修 菅原

最新の記事
11/11(日) 平成を振り返ってみる

授業は久保さんが作成したレジュメに沿って行われました。 平成30年間の主な出来事を振り返りつつ、それぞれが当時の記憶や思い出を語り合う、という形で授業が進みま...

11/7(水) つみプラくずし講座 (作ってない自前のプラモを作ろう!つみ深い人限定)

タイトルの通りのこの講座に「久しぶりにプラモ作りたい」と思い、深く考えずに参加を申し込みました。我が家には積んであるプラモがPGミレニアムファルコンしかありませ...

11/3(土) 海賊版・無版権物の基礎講座~ソフビと超合金について~

2018年11月3日海賊版・無版権物の基礎講座~ソフビと超合金について~先生は宮川さんでした。 授業の入りとして、そもそも版権とは一体どういうものなのかを宮川さ...

10/31(水) 最新ゲームに触れてみよう!PS4モンハンワールド体験会

開催日 10月31日 21時30分より23時まで先生 広報山本さん参加メンバー 伊丹、小國、沢辺、青柳、品木 品木よりソドムスクールの報告です。 21時25分、...

10/30(火) 香港功夫映画史1 ジャッキー・チェン編

ジャッキー・チェン、恐らく誰もが聞いたことのある名前ですが・・・ ではどれだけ出演作見たことある?って聞かれたら正直1・2本くらいしか見たことが無かったので今回...