「にっぽん劇場写真帖」ほか、森山大道の写真集いろいろ販売します。どの写真集も個性がありながら、森山の唯一無二の作風が貫かれていることに感服するばかり。初めて彼の写真を見たときに受けた衝撃を思い出します...
【森山大道「にっぽん劇場写真帖」(室町書房 1968年版)】
今や世界に誇る日本の写真家、森山大道の記念すべきファースト・ブック。すべてはここから始まりました。言わずもがな日本の写真史にその名を刻む伝説的写真集です。
芝居小屋、ストリップ劇場の裏側などで見た芸人や大衆のスナップを中心に、ストリートスナップなどを収録。森山がリスペクトしていたWilliam Kleinのアヴァンギャルドな写真表現の影響や、土門拳らが牽引してきたリアリズム写真への否定が見られるのも興味深いです。寺山修司の散文詩も効いていて、アンダーグラウンドな空気が最高にかっこいい。
復刊もされている森山の金字塔的一冊ですが、こちらは室町書房から刊行されたデザインもレイアウトも唯一無二の名作写真集。60年代の空気を書籍そのものから感じる事ができるのが素晴らしいです。
【森山大道「'71-NY Daido Moriyama 」】
森山が1971年、横尾忠則と共にニューヨークに渡った際撮影された2000枚以上ものカットからセレクトされた写真集。森山は渡航費用を捻出するために写真集「蜉蝣」を出版し版元から前借をしたというエピソードも。巻末にはライター兼キュレーターのNeville Wakefieldによるテキスト、James Baldwinの小説「ANOTHER COUNTRY」からの抜粋テキストの他、森山が当時の体験を語るインタビュー、コンタクトプリント写真などを収録しています。
白黒で取られた昼と夜のニューヨークの表情。旅先で撮られた写真独特の雰囲気が心地よいです。
【森山大道「犬の時間」】
1964年から1983年までの未発表・未公開作品を収録したボリュームのある一冊。ニューヨーク、沖縄、東京を舞台にそれらの写真が交差するような編集になっていることにも注目です。限定1500部。
【森山大道「Daido Moriyama: Odasaku」】
坂口安吾や太宰治、石川淳らとともに戦後日本文学の無頼派と呼ばれ、33歳でその生涯を終えた伝説的小説家・織田作こと織田作之助。彼の短編小説「競馬」と、森山大道による「大阪」の図版を組み合わせ造本家・町口覚が造本した一冊。「Dazai」「Terayama」に続く、森山大道×戦後文学×町口覚プロジェクトの第3弾、とにかくそこにある風景が素晴らしい。大阪の喧騒とどこか哀愁漂う空気、そして織田作の自画像的小説「競馬」が出会い、懐かしく、かっこいい一冊が生まれています。
上記の商品は10/17(火)まんだらけ京都店(高島屋T8・4階)で販売します。
10:45からお並びいただき11:00からランダムで整理券を配布しますので、10:45までに高島屋T8・4階まんだらけ京都店海馬ショーケース前(店内マップD)にお越しください。
①上記の商品も含めショーケース内販売予定の商品(芸能・沢田研二「act-box DVD」を除く)は全て整理券をランダムで配布し、販売します。
②ランダムで整理券を配布後、整理券に記載されている番号順に整列していただきます。
③整理券の番号順に並んでいただきましたら1番のお客様から順に購入希望商品をおうかがいしていきます(お1人様1点ずつ)。
④一巡したら、1番のお客様から再度おうかがいしていきます。
購入希望の品物が無い場合は列を抜けていただいて大丈夫です。
列が少なくなりましたら、番号順ではなくご自由にお選びいただけるようにご案内します。
※注意事項※
まんだらけ京都店へのご来店には高島屋T8への入場が必要です。当日の入場方法については高島屋T8のHPをご確認ください。
https://www.takashimaya.co.jp/kyoto/sc_open/
販売商品のお取り置き、電話通販は承ることができません。
売り切れの際はご容赦ください。
中野店 夛田