彼岸に立ち向かった天才。
写真家 志賀理江子の作品集。2012‐13年にせんだいメディアテークで行われた展覧会「螺旋海岸」の展示作品を書籍に落とし込んだ一冊です。2008年から宮城県の北釜で暮らしながら地域の専属カメラマンとして活動していた志賀が東日本大震災前後に撮影した作品群を収録しています。図版はすべてカラーです。
ここでの志賀理江子の発言は、被災地で人間の死と生を否応なしに直視してきた人だからこそ撮れる切実な内容で、とりわけ心に残ります。「弔いで亡き人が集まる確証などなくて、自分なりの物語を作るしかなかった」。その産物として思い起こした作品「螺旋海岸」です。
土地に根差し全身全霊で感受したカオスが立ち現れる280ページに及ぶ写真集。自らの生活環境や経験と写真表現を一体にしようと探求してきた志賀の現時点での成果を提示するものです。1980年生まれの志賀は、快適に整えられ自動化された日々の生活に身体的な違和感を感じるところから表現を始めました。北釜で暮らしながら、地域のカメラマンとして祭りなどの公式行事を記録し、オーラルヒストリー(口述史)の作成を行いました。それらの経験は作品制作に大きく影響していきます。志賀は写真が自らの身体とかけ離れないように、北釜の空気をいっぱいまで吸い込み静かに長く吐き出すようにして一つづつの作品を制作してきました。
「螺旋海岸」が震災後の最も優れた成果のひとつで志賀の最高傑作であることは明らかです。シュルレアリスム、ランドアート、出来事、彫刻、そして日本の「地霊」の存在など、写真の領域の外にある多くのものを思い出させます。
上記の商品は10/17(火)まんだらけ京都店(高島屋T8・4階)で販売します。
10:45からお並びいただき11:00からランダムで整理券を配布しますので、10:45までに高島屋T8・4階まんだらけ京都店海馬ショーケース前(店内マップD)にお越しください。
①上記の商品も含めショーケース内販売予定の商品(芸能・沢田研二「act-box DVD」を除く)は全て整理券をランダムで配布し、販売します。
②ランダムで整理券を配布後、整理券に記載されている番号順に整列していただきます。
③整理券の番号順に並んでいただきましたら1番のお客様から順に購入希望商品をおうかがいしていきます(お1人様1点ずつ)。
④一巡したら、1番のお客様から再度おうかがいしていきます。
購入希望の品物が無い場合は列を抜けていただいて大丈夫です。
列が少なくなりましたら、番号順ではなくご自由にお選びいただけるようにご案内します。
※注意事項※
まんだらけ京都店へのご来店には高島屋T8への入場が必要です。当日の入場方法については高島屋T8のHPをご確認ください。
https://www.takashimaya.co.jp/kyoto/sc_open/
販売商品のお取り置き、電話通販は承ることができません。
売り切れの際はご容赦ください。
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中野店 高田