【12/25(土)販売】本店2ゲーム原作コミック増設計画⑥Dの食卓２アンソロジーコミック

角川書店　Horror Comics アンソロジー　Dの食卓2

ドリームキャストの「Dの食卓２」のアンソロジー形式のコミックです。
「Dの食卓2」はセガサターンの「Dの食卓」の続編となりますが、初代が当時は革新であったCGでの世界描写と話題になったパズルに近いゲームでしたが
新世代機となった「ドリームキャスト」で販売された「Dの食卓2」はジャンルをホラーシューティングのジャンルに変更されより進化したCG描写と
ドラマチックな展開で登場しました。
監督の飯野賢治のキャラクターやバイオハザードに類似した全く変わってしまったゲーム性などから評価を得られた作品では残念ながらありませんでしたが、
なぜか自分の友人をはじめとする一部には異様に心に残る作品でもありました。
ストーリーとしては主人公ローラが乗った旅客機がハイジャックを受け、結果的に雪山に墜落、生き残ったローラに異様に変質した人々が襲いかかる、といった展開でした。
特に序盤のハイジャックという展開は当時のゲームのストーリーとしても衝撃的であり、臨場感と焦燥感のある描写でした。
似たような展開は同じくドリームキャストにて販売された「魔剣X」の序盤のステージでも描かれていることも興味深いところです。
そして変質した人々の異様さもすさまじく、侵食されたかのごときデザインはもちろんのこと、変質した人々は精神を完全には失ってはおらず普段の言動をしながらも襲い掛かってくるというところが革新的でした。
キャビンアテンダントは飛行機内でのアナウンスをしながら片目を垂れ流し、ジョニーの祖父は愛してやまない孫への電話を語りながら股間から触手を伸ばし、ゲーム的には途中まで体力を回復してくれるキャラクターであった
マーサは不仲であった息子への贖罪を語りバイオリンを弾きながら襲いかかってきます。
どのボスキャラクターもクリーチャーでありながらその戦いを通してそのキャラクターを知り、そしてそれを葬らなければならないという点において、このゲームは普段ゲームとしては当たり前にしている闘争と殺傷について一歩踏み込んだといえるかと思います。
そんなカルト的ながらも魅力的な演出が友人、そして僕自身に深く魅了され、今でも思い出深い作品となっています。

こちらはその「Dの食卓２」のアンソロジーコミックとなっており、各作家ごとの短篇が収録されています。
最初のむたこうじによる「D2-PLAY」は本編のコミカライズに近い形となっていますが、他の作品はローラ以外の各登場キャラクターが主役となっているものが多く、そういった企画だったのだとしても参加した作家たちにも
「D２」の異様なる魅力が深く印象に残っていたのかと思います
参加作家陣にはこのあと漫画版「スクライド」を手掛ける戸田泰成や「Under the Rose」を手掛ける船戸明里など。
戸田泰成の豪壮なる描画はこの頃から健在であり、内容もボスキャラクターですらない巨躯の敵のバックボーンを描いており収録作のなかでも特に異様な作品です。

余談ではありますが自分はなぜかこの本を大学時代の雪が降りしきる喜連川の古本屋にて購入しており今でも本棚にあるのですが、それ以降こちら以外に見たことがないことも含めて思い入れのある出会いだったと思います。

D2関連は物が少なく攻略本を除けば、作品の副読本として、狂気への理解を深める一篇としてかなり楽しめる一冊かと思います。
なかなか見る機会のない一冊ではありますが、今回の本店のリニューアルの際に販売となりますので欲しい人の手に渡ってくれればと思います。

(文：黒田啓)

※こちらの商品(スペシャルアイテム）の販売方法について※

12/25(土) 12:50

【本店Ⅱ前】にて整理券をランダムで配布させていただきます。配布終了の後、番号順に整列していただきます。整理券配布終了後にご来店されたお客様は列の最後尾にお並びいただきます。

13:00～ スペシャルアイテムの販売開始

お一人様個数制限は当日の混雑状況に応じて設けさせていただきます。整理券は抽選による配布となりますので、早く並んだお客様が1番に商品を購入出来るとは限りません。ご了承の上、お買い物をお楽しみください。イベント当日の状況によりタイムスケジュールに若干の変更がある場合がございますがその際はご了承ください。

※商品の状態確認をする場合、状況により整理券の順番が前後する場合がございます、また状態確認後のお品物の変更に関しましてもお受けできませんのでご注意下さい。当日店頭販売アイテムウェブ上にて情報をご確認下さい。お電話によるご確認は致しかねますので予めご了承下さい。

※WEB掲載以外の商品は開店11:55～購入いただけます。また、開店～スペシャルアイテムの展示もおこなっていますので、実際に見ていただくことが出来ます。

中野店臼井