まんだらけ名古屋店 6F ブルマアクの断末魔！？メカンダーロボに見る月見草の魅力

あ！という間に怪獣を押しのけ70年代の男玩業界のメインストリームとなった「ロボットアニメ」。
それは事実上ポピー＆バンダイの独り勝ち状態であり他メーカーは二線級の番組しかスポンサード出来ずその差は開く一方という悪循環の10年間でもありました。
その真っ只中にいたのが、かの「ブルマアク」。
八方塞がりの中でそこそこのヒット商品となった「UFO戦士ダイアポロン」の後企画として生まれたのが「合身戦隊メカンダーロボ」でした。
番組そのものは、かなり凝った世界観を構築した意欲作でしたが、肝心の玩具のほうは・・・・・。
ハッキリ言います。これじゃポピーと勝負になりません！
不恰好なプロポーション、全く動かない関節、いい加減なディテール等など・・・。
同年のダイバロンと比べても見劣りするその完成度は発売後半年で倒産してしまった当時のブルマアクの厳しい台所事情さえも彷彿とさせ涙さえ誘います。
しかし！所々に見える玩具職人の意地！
なかでもフリクションで回転するメカンダーUFOはなんとブリキ製！当時はプラで作るよりもブリキの方が安かったんでしょうね。
高速で回転するその様は、他では味わえない独特の物であり、
低コストなれど最大限工夫を惜しまない、職人の良心です。
凡百のヒット商品の高い完成度に隠れ
つい見落とされがちなマイナー商品の良心。
浅草玩具職人の最後の意地を、感じ取ってあげてください。

・ブルマアク・ジンクロンメカンダーロボ
【価格】￥18,900
【状態】パッケージ・フィルム部分破れ

（担当佐光）