いつだってギリギリでいたいから… …じゃなくって。 いつの時代も『禁断』と言われるとドキドキしてしまうのものです。 誰だって『しちゃいけません!!』と言われれば、したくなるし。 『見ちゃいけません!!』と言われれば、見たくなる。 人間、『禁止』に弱いんですよ、多分。 ********** ってな訳で、今回のテーマは『禁断』 ご紹介するのは、こちらの作品です!! 小学館 フラワーコミックスより 相原実貴先生の 「先生のお気に入り!」 ********** 朝。 と、言えば、満員電車。 毎日、ぎゅうぎゅうと押入れの布団のように詰め込まれ、通勤。 高校教師の日名木みすずは、今日もそんな戦場で必死に体勢を崩さないよう耐えていた。 ―キキィィーッ 急なブレーキで、乗客が一斉に同じ方向へ倒れ混む!! その勢いで、みすずはあろうことが、隣にいた学生に頭突く!! 「あっ…すいませ…」 一瞬、言葉を失う。 なんと、そこにいたのは、誰もが見惚れてしまう程の美少女?が!! しかし、その子は特にこちらに興味もないような素振りで、無言でまた俯いてしまった。 ―まぁ、それはいいんだけど!! この制服ってウチの学校のでしょ?! あいさつくらいしろっての… ちょっと複雑な気分で制服、顔、制服と交互に見ていると、除々にフレームインをしてくる、眼鏡で頭の薄い、ごく普通のサラリーマン。 …と、何だか不快そうな生徒の顔…。 ―これは、もしや?! そう思ってる間にも、サラリーマンの顔はどんどん生徒の首筋に近づいている。 そう思ったら、止まらなかった!! どんどん近づいていく魔の手をガシっと掴み、叫ぶ!! 「ちょっと、そういうのやめて下さい!!うちの学校の女生徒に変な事しないで!!!」 いきなりの大声と、その内容に驚いて声も出ない生徒。 「な…何を言ってるのかね?(汗)手をはなしたまえっ」サラリーマンも、突然の出来事に慌てる。 「い〜え!!ずっと見てました!!」 ―次は〜 雪ヶ谷〜 雪ヶ谷〜 そうこうしてるうちに、駅に着いてしまう。 しかし、みすずの怒りは収まらず。 「このコのとこばっかりくっ付いて〜!!!!」 「仕方ないだろう、満員なんだから!!!」 「わざとらしいっ!!一緒に駅員室行ってください!!次降りてっ」 「だっ…大体良く見たまえ!!」 と、言われて生徒を見る…と、 「相手は男じゃないのかね?!!!」 ―あれ? そう、下半身を見るとちゃんとズボンを履いていて。 ―嗚呼、間違えてしまった…(汗) 勿論、降りる駅は一緒。 改札を出ながら、詫びを入れる。 「ごめんなさい…あの、あたし混んでたからっ」 「…いいです。もう。それに、あのおっさんマジで触ってたし…」 「えぇ?!(汗)」 *********** さて、所変わって、こちら学校。 「1-Bですか?…私が、岩田先生の代理で?」 「そうなんですよ、急病で入院なさってね…しばらく頼みますよ。それから、校長先生がお呼びですよ?」 「わかりました。」 了解して、すぐに校長室へ。 そこで一通りの事務的会話を済ませ、校長はおもむろに立ち上がると、口元をみすずの耳に寄せ、囁く。 「悪い、みすず。今日のデート駄目になった…」 「え?」 「急に理事の付き合いで会合に出ることになっちゃって…」 「そんなぁ…西堂センパイ、だってやっと久しぶりだったのに…」 「本当にごめん。」 そう言って、おでこにキス。 そして、みすずの左手を掴んで、薬指に指輪をはめる。 「え?…これ…」 「折角久しぶりだからと思って用意してたんだけど…おわびになっちゃたな。」 実は、校長と付き合っているみすず。 彼とは、大学時代の先輩であった事から、恋人に発展。 周りには、勿論ナイショだが、もう半分噂も立っているので、あまりナイショにする意味がない。 そんな彼に貰った指輪を愛しく思いながら、校長室を後にする。 ********** 突然の事だけれど、折角任されたのだから、精一杯頑張ろうと気合いを入れる。 ―そう、目指すは「金八先生」!! 『きりーつ!!礼!!』 「初めまして、岩田先生の代理で今日から英語Aを担当します。日名木みすずです。どうぞよろ…」 クラス全員の顔を見ながら、自己紹介をしていると目線の先には、今朝見た顔が。 そう、朝のチカン騒動の彼がこのクラスにいたのだ!! 彼も、かなり驚いているようで、目を見開き口も開きっぱなしで動かない。 数秒後。 いつまでも驚いている訳にも行かないので、授業再開。 ********** 授業も終わり、明日からのプリントを放課後取りに来て貰おうと、本日の当番を呼ぶ。 すると、なんの縁なのか、チカン騒動の彼・西堂真宏が当番だった。 そう、西堂くん。 校長先生と同じ、名前…。 朝の出席確認から、ずっと気になっていた。 これは、聞くチャンスかもしれない。 ********** そして、放課後。 職員会議が長引き、真宏を待たせる形になってしまったが、彼は律儀に待っていてくれた。 今朝の失態と待たせた事に対して侘びながら、プリントを用意する。 「…西堂くんって……校長と同じ名前なんだね?もしかして、何か関係あるのかなって…」 「あ、あのね、あたし実は、校長先生の大学の後輩で、先輩には本当にお世話になってて…」 「……です。」 「え?」 「兄です。………年離れてますけど。」 「えぇ?!うそっ」 「そんな話聞いたことないっ…そうだったんだ、和希さん何で黙ってたんだろう?」 「……和希さん、…へぇ本当だったんだ。校長(あいつ)と付き合ってるってウワサ」 「ちっちが……」 言われて、『しまった』と手で口を塞ぐ。 「大丈夫ですよ。黙ってますよ、俺。」 視線は下のまま、勢いよくネクタイを外す、真宏。 「そうじゃないのっあっあのっ……」 思いっきり慌てるみすずに対して、冷静にごそごそとみすずの背中で何かをしている。 気づくと、両手を背中で縛られて、身動きが取れなくなっていた。 「え…?何、してるの?」 「できた♪」 「俺は兄貴と全然似てなくて、女と間違われちゃうようなカマヤローだから、力に自身ないんで縛っちゃいました…」 そう言うと、彼の手がどんどん服の中へ侵入して……?!! ********** はい。 「ホットギミック」で御馴染み、相原実貴先生のドキドキの生徒×先生です!! 校長であり彼氏である兄と、生徒であり校長の弟である彼との間で揺れる、みすず。 気づけば、弟に惹かれ始めてて……。 『禁断』好きな貴方に、是非読んで頂きたい!!
(担当 仲野)
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お問い合わせ (営業時間:12:00〜20:00)
まんだらけ 小倉店(詳しい店舗地図はこちら)
〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるシティー 4F
TEL 093-512-1777 / e-mail kokura@mandarake.co.jp
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