まんだらけ名古屋店 5F 私、双子じゃないですけどなにか？

今回紹介するフタコイオルタナティブは、第九回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選ばれており、もちろん「双恋」の第二弾なわけですが、その内容は原作とキャラが同じなだけで全く違います。
そもそも、メインの白鐘姉妹以外の双子は、主人公が営む探偵事務所を訪れる依頼人などのゲスト（脇役）キャラなので、あんまり扱われることはありません。
そして、なんといっても演出のクオリティーが違います。タバコに火をつけるシーンをひとつとっても、そこに隠された情緒や色んな意味がみえてきます。
中学生特有の子供から青年になることへの悩みを描いた古典的なラブコメを目指した前作とは違い、オルタナティブでは21歳のフリーターが主人公で、大人になることの責任感をテーマにしています。

舞台は二子魂川となっており、これはおそらく二子玉川でしょう、いや絶対！
前作と同様にぬるい萌えを期待している方にはお進めできませんが、なかなか文学的な琴線をくすぐる作品です。

双子は便利そうですよね。替え玉受験とか、普通にばれないと思いますし、そもそも「双恋」はヒロインが双子で二人というだけで斬新でしたから――と、それはともかく。

まんだらけでは、フタコイオルタナティブDVD全巻セットがありますので、ぜひ足をお運び下さい。お待ちしております。

(担当河原)