![]() 正にこれこそSF(サイエンス・フィクション)の世界ですよね。(やっぱDVD買おうかな、、) そんなこんなで、その当時のアニメとかなんちゃらの関連とかをあてもなく徘徊していたら、なぜかエヴァにたどりつきました(なんで?)。 えーエヴァは時代ちゃうやんか。 とノリツッコミ入れど、やっぱしボーッと見てたんですが、ここからが壮絶で。 エヴァ関連ということで、出てくるは出てくるは、通称「セカイ系」(ってみんな言うのか?関西ゼロ世代の ようにメディアが勝手につけた呼称なだけかな)と属される漫画やアニメ、小説の数々。 wikiによりますと、セカイ系って「成長する意思」と「世界をコントロールしようとする意思」だそうです。 うーん。なんかこじつけぽいけど、納得してしまうような。。 って、作品紹介全くしてない。 というわけで、本日の作品紹介。 シオドア・R・コグスウェル「壁の中」 簡単なあらすじ ポージーが見る「世界」は壁に囲まれていた。 それは比喩的な意味でなく、文字通り囲まれていたのだ。 ポージーが住む「世界」は、「魔法」で満ちあふれていた。 子供は魔法を学校で教わっているし、誰しもほうきで空を飛べる。 モノを動かすことだってできるし、心で会話もできる。 だが、「壁」については全くの無力だった。 壁は空高くそびえ、ほうきではとてもとても飛び越えられず、まして壁を破壊など誰もできない。 そして、壁の外について誰も声に出して疑問を言わなかった。 それは、、、。 その昔、「壁の中の世界」で非魔法的に空中を浮遊する理論を発表した人がいた。 その人はその論文を発表すると同時に「黒い人」によって捕えられた。 黒い人は、魔法以外の「非魔法的」なことを嫌っていた。 ましてや壁を乗り越えることなど、黒い人に逆らう行為だった。 黒い人が何者で、なぜそうするのかわからないが、それがこの「壁の中の世界」の暗黙のルールだった。 だがポージーはあきらめなかった。 そしてポージーが選んだ道は、捕えれた「お父さん」と同じ、「非魔法的に空中を浮遊」するやり方を見つけあみだすという道だった。 この短編のどこが「セカイ系」?と疑問の方。 これは「セカイ系」でなく「世界系」SF。 「成長する意思」と、「その主人公がいる世界を変えてしまう(変えようとする意思)」を併せ持ったSF作品。(無理やりなこじつけになった、、、) このSF作品は短編なので短いのですが、はっきり言って十分に楽しめる作品となっています。 この話のすごいところは、「魔法」が存在し科学が発達していない我々とは違った世界の中で、 我々の世界でも起きる「未知への好奇心」という共通の話題を放り込み、そこにどういった過程や答えをその違った世界の人が見いだすかを、実に上手く描いていることではないでしょうか。 ちなみにこの作家、コグスウェルは、1960年代半ばにデビューしたいわゆる第二世代のSF作家。 卓越したストーリーセンスと、その背後に存在する巧みな世界の生み出し方により、本国では高い評価を得ていた作家です。 そしてこれはそのコグスウェルのデビュー作。 って、デビュー作でこんなにもハイクオリティな作品描けるなんて、、、。 正直自分の書いたあらすじだと魅力が伝わらないのではと心配です(毎回あらすじ書いてて思うことですが) 紹介トピックスなので今は記憶にこの作品はありません。 掲載しているSFマガジンは買取できませんが、それ以外のこの作品収録の70年代のSFアンソロジー本各種は買取対象としています。
(担当 三次)
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