そういって冬の枯れた野に生き生きと伸びるネギや大根を見て、これが本当に生きていることなのだと感得する。 およそ、僕たちのイメージする数学者とはかけ離れた印象を岡潔は与えてくれます。 岡潔の残した数学研究の功績は僕にはよく分かりませんのでネットなどの紹介をご参照していただきたいですが、小林秀雄との対談での現代教育に対する言及、ピカソを始め美術に対する愛情と造詣の深さ、仏教など日本の歴史や文化、風土まで多岐にわたるテーマを取りあげたエッセイなど、極めて情感に富んだ内容であり、一数学者のただのエッセイと片付けられるものではないことが良く分かります。 ひとつの人生指南書といったら俗かもしれませんが、これら岡先生の本を読むと、ひととして素敵で大事なことを教えてくれている気がします。 文章も粋でエスプリに富み、全く難しくありません。全く知らないという方は自伝、評伝ともに在庫が用意できましたのでそちらから入ればさらに楽しく読めると思います。 読売新聞社「一葉舟」 ビニカバ欠特価¥1575 毎日新聞社 「春風夏雨」 ¥1050 日本経済新聞社 「春の草 私の生い立ち」 ¥1050 新潮社 小林秀雄との対談集「対話 人間の建設」少背ヤケ 特価¥840 日本ソノ 林房雄との対談集「心の対話」少ヤケ 特価¥840 海鳴社 「評伝 岡潔 星の章」¥2940 海鳴社 「評伝 岡潔 花の章」¥2940 通販でも購入いただけます!
(担当 久保田)
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