エドワード・T・ホール著『文化としての時間』1983年TBSブリタニカ \840
リチャード・モリス著『時間の矢』1998年 地人書館 \1260
「ムー 2002年3月号」学研 \315
「時間」とは一体なんなのか?と改めて考へてみるとこれホド不思議なものはありません。
「惚れて通へば千里も一里」といふ言葉があるやうに楽しい時間は過ぎやすく、苦痛な時間はゆっくりと緩慢です。
それでも我々は「時間」といふ確固たる基準があって我々の想ひや錯覚とは無関係に粛々と進行してゐると信じてゐます。
しかし、物理学上に於いては半世紀以上前に既に時間の「アイマイさ」が証明されてをり、時間は絶対的な存在ではない、といふことになりました。
それがアインシュタインの相対性理論です。
アインシュタインの理論は「時間」の概念を革命的に変へた大変なものでありました。
しかし、それで時間といふものがすべて分かったのか?と云へばとんでもないハナシで、現在でもその本質は全く判ってないと云って良いでせう。
(一番の問題は、時間の「不可逆性」、いはゆる「時間の矢」についてです)
その混迷を極める「時間学説」に於いて近年センセーショナルな説を主張したのがイギリスのジュリアン・バーバー博士。
博士の主張は「そもそも時間といふものは存在しない」といふ過激なものです。
注目に値する新説ですが、何故か日本ではほとんど知られてゐないバーバー博士。
代表作である『ジ・エンド・オブ・タイム』もどうしてか未だに邦訳されてません。ネットで調べたってほとんど出てきやしない。
博士がただのトンデモ学者だったらば仕方がないかも知れませんが、泣く子も黙る物理学者ロジャー・ペンローズと同僚だといふのだから出自は正統も良いところ。
先日の「ニュートン」誌の時間特集でも名前が出まくり。
なのになんでなんでせうね。
そんな邦訳もされてないやうな学説をなんで小生ごときが知ってゐるかと云へば「ムー」で紹介されてゐたからであります。
ご興味のある方は「ムー」2002年3月号を是非。
その他にも時間について思索を深めたい方のためにヒントとなりさうな書籍複数あります。
まんだらけ「大予言」にて御覧下さい。
(担当 山口ケン)
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