【まんだらけトピックス】本・まんが・コミック・TOY・同人誌の専門店

2011年、ジョジョの奇妙な冒険連載25周年を記念し名だたる小説家がVSジョジョと題しそれぞれの観点から本家に挑むノベライズ企画がスタートしました。
まず、先陣を切ったのは「ブギ―ポップは笑わない」などで90年代のライトノベルブームの礎を築いた上遠野浩平氏。
荒木飛呂彦先生に影響を受けたと語る上遠野浩平氏が紡いだのは第5部を題材にパンナコッタ・フーゴを主人公とした「恥知らずのパープルヘイズ」。
その後、バトンを受け取ったのは「戯言シリーズ」で不動の人気を誇る西尾維新氏。
本人も公言している通り熱狂的なジョジョファンであり氏の紡ぐジョジョノベライズは「天国に行く方法」を記したDIOのノートを復元するというトリッキーな切り口を魅せました。
そして、2012年9月。ミステリー小説の名手、舞城王太郎氏がまさかの主人公にスポットを当て紡がれる「JORGE JOESTAR」。
清涼院流水氏の小説に登場する名探偵九十九十九も登場し推理を武器に舞城氏の得意とするスリップストリームでジョジョの世界観にメスを入れていく様は思わず「シブイねェ…まったくおたくシブイぜ」と口にしてしまうほどです。
様々な才能により進化を遂げていくジョジョノベル。
しかし、過去に埋もれた作品もありました。

乙一著「ジョジョの奇妙な冒険テュルプ博士の解剖学講義」

荒木飛呂彦先生に「これぞ、第4部のハッピーエンドではない完成系だ」と言わしめた「“The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day」。
そのプロトタイプとも言える未完の作品が未収録のまま読むジャンプ2002年10月号に掲載されていました。
ファンの間では物議を醸したこちらの作品は先ほど、「The Book」のプロトタイプと書きましたがもう全く別物なんです。
この頃の乙一氏のあまりにもオリジナルへの愛の深さゆえの苦悩が感じられる作品となりました。
挿絵はもちろんこの作品のためだけの荒木飛呂彦先生描きおろしです。

こちらの商品は10月6日より1Fジョジョショーケースにてご用意します。
お求めのかたはぜひコンプレックスまで！

(担当松原)