小倉店【UFO】［水島精二×會川昇×BONES］異約安吾捕物帖『 UN-GO 』

今回ご紹介するのは、ノイタミナ 2011年10月期作品『 UN-GO 』。
ノイタミナの古典異約と言えば、最近放映された“乱歩奇譚”を思い浮かべる方が多いと思いますが、先駆けは UN-GO です。
現在放映中の「コンクリート・レボルティオ」も手掛ける“水島精二×會川昇×BONES”の組合せは、「乱歩奇譚」の“岸誠二×上江洲誠×Lerche”の組合せに引けを取らない《名コンビネーション》！
上江洲さんが「乱歩奇譚はミステリじゃないよね」っておしゃっていたように、乱歩奇譚は岸監督の“色”が強く、最終的には《人間賛歌》のような体をなしています。
一方、UN-GOはゴールデンタイムに放映されるような、連続ミステリードラマのような雰囲気の中、水島監督らしい大胆なアレンジと設定が光ります。
近未来でありながら、昭和… 戦後の雰囲気が醸し出されていて、其処は現在放映中のコンクリート・レボルティオとの共通点を感じて頂けるのではないかなぁと思います。
小倉店では、第2巻、第3巻のBlu-rayをご用意しています。

それでは、各巻に収録されているエピソードを、コンクリート・レボルティオでは“オニエミ”こと《鬼野笑美》として出演されている(笑) “因果さん”に解説していただきましょう♪

第三話「覆面屋敷」(第2巻収録)
“このお話の原作は、安吾捕物帳の《覆面屋敷》ってお話なんだって、読んでみよぉ。
へぇ、光子とか文彦とか木々彦って原作にも出てるんだ。
で、駒守、稲守、光彦、土彦って… 一体何人親戚でてくるんだよ！
人の顔見ると倒れちゃう病気だから、覆面被せて育てたって… さすが坂口安吾！斬新だ。
いやいや、そんなことでいいのか？

…で、風守って誰？”

第四話「素顔の家」(第2巻収録)
“このお話の原作も、三話と同じ《覆面屋敷》…
だけじゃなくて、えっ!? 《万引一家》ってお話も一緒になってるの？読んでみよぉ♪
アレぇ、なんか旧家で家族やら関係者やらが入り乱れて、みんなが隠してる秘密が！って、なんだか似てるよコノ話。
まさか……、わざわざ安吾先生がアイディアの使い回しをしていることを告発しようって狙いかっ!!
ボク好きだよぉ、そういうイジワル ♪ ”

第五話「幻の像」(第2巻収録)
“このお話の原作は、安吾捕物帖の《幻の塔》ってお話。
えっ、声に出して読んじゃダメ？ナンデさ。
アレ？島田幾之進って人の名前が「漫画」では島田白朗に変わってる…。
なんだよぉ、ボクたちが出てるの「てれび漫画」って言わない？
「のいたみな」って後ろから読むと「てれび漫画」って意味だって泉ちゃんが言ってたよ。
ウソぉ!? チッ、やっぱり役人は信用できないゼ。
それで、なんで名前が変わ(ry”

第六話「あまりにも簡単な暗号」(第3巻収録)
“このお話の原作は、安吾捕物帖の… えっ、違う？《アンゴウ》っていう短編小説が原作なの？
ヒミツを隠す「暗号」と、「安吾」の名前を掛けたタイトル…、そんなのどーでもイイけど読んでみよぉ。
…エェ話やぁ(泣)、なんか目から汗が出てきたわ。
こんなイイ話を、ボクと新十郎で引っ掻き回しちゃうなんて……、
カイ・カン ♪ ”

第七話「ハクチユウム」(第3巻収録)
“このお話の原作は… 安吾捕物帖どころか推理小説ですらないじゃん。
《白痴》って…
あぁ、でもゼッタイやると思ってたんだ。
こんな機会でもなくちゃ今のテレビじゃ中々口に出来ないよね。
ハクチ、ハクチィ、あっ… パクチーは入れないで♪
で、ミステリー要素は無いわ、戦争中の話だわ、コレをどうやるつもり？
えっ!? この話ボク出てないの？
チョット、チョットこれどーゆうコト？
あ、あのチョットエライ人、あー、あーーっ！”

第八話「楽園の王」(第3巻収録)
“ネェ、ボクの出番アレだけってどーゆうコト(怒) ※第七話参照
ボク怒らせるとどーゆうコトなるか知ってる？
あのさ、この話は《選挙殺人事件》って話も入ってるんだけど、この原作、先に読むとスッゴイネタバレになっちゃうらしいよ。
イっちゃう♪ イっちゃう♪ ココでイっちゃう？
あー実は……

アッ…、か、風守？
あっ、あーーっ、ワ、ワカリマシタぁ…
もぉヤメテ…、風守ぃ(泣)”

『本作品は戦後無頼派を代表する坂口安吾がいまから60年以上前に発表した
短編連作「明治開化安吾捕物帖」の設定を近未来に移したフィクションである。
劇中に登場する個人名・団体名などは原案に基づく架空のものであり一切現実のものではない』

※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当成田)