今週の月曜日の話です。 店長から「ネットのテレビの取材があるから、そこで映画の『オールドボーイ』について、漫画サイドから語ってくれ」と指名を受け、「あ−これは天命だ。一発決めんといかんなぁ。」と思い、それなりに意気込んでたものの、カメラが回りはじめたらロクな事もしゃべれず「物語の骨格のみを流用しているような形なので映画・原作、どちらを体験してからでも楽しめる内容です」と、柄にもなくニコニコしながら当たり障り無く終わりすごい自己嫌悪に陥りました。 そこで月曜日の自分を供養する意味で、あの時しゃべろうと思っていた事をここに書こうと思います。 「オールドボーイ」は、ほとんどエロ本と化し一部の漫画読みだけが現在のボンボン級に熱視線を浴びせていた混迷期のアクションに連載した作品。 狩撫麻礼というペンネームで作品を発表すると読者が先入観で読んでしまう為、作品の内容のみで勝負したいと考え、土屋ガロンという変名を使用したという事です。 日本ではほぼ黙殺に近い扱いで、ひっそりと絶版だった作品だったのですが、とにかくスゲー面白いからなんとか流通させたいと「まんだらけ」では映画化以前から買取強化をかけていたんです。 ウチの買取価格の無謀さがあちこちで馬鹿にされる中で、映画化されるという噂が流れ、結果カンヌでグランプリ受賞! 狩撫麻礼というペンネームを捨てた理由が作品の内容のみで勝負したいという所に重点を置いていた事を考えると、原作の力量は世界に通用するレベルのストロングなものだったという事になります。 同時にまんだらけ的には、自分たちが間違いなく面白いと思ったものが世界に通用するというウチの会社のポテンシャルを世に知らしめる事になったんです。 何より、やっぱり韓国の監督が日本の漫画を元に映画作って、こんな結果を残したショックが、現在の漫画原作映画の雨後のタケノコ状態を作り出したんじゃないですかね。 ・・・とまぁ、こんな感じです。 「ある視点から眺めればTVには"この世のすべて"が映っていることに気付いた」という事です。 で、本題の狩撫未収録セット2作。 ・椿屋の源/江口寿史「平成大江戸巷談イレギュラー」掲載週刊漫画アクション全15冊セット\6,300(税込) 目次掲載で落とした回も含んでいるので15回もやってないけど15冊。 作品の面白さを作品のみで語られなくてもいいと思える人向け。予備知識なくとも「江口寿史の正直日記」併読すればOK。 ・東京ローカル/仲能健児「ロンリネス」月刊コミックビーム1997年5月号〜1999年9月号セット\8,400(税込) 画像ありませんが、ちゃんとあります。 「猿王」の仲能健児との邂逅。何か無い訳がない。UFO(ひじかた憂峰)もの。第1回から最終回までキチンと完結しています。 今、こんなセット作れる古本屋はここしかないですよ。
(担当 國澤)
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