まんだらけ渋谷店 10周年感謝祭☆8月18日【少女レトロ】岡田史子「岡田史子未発表作品集1966～1988」（限定200部）出品

・岡田史子「岡田史子未発表作品集1966～1988」
・状態：並（ナンバー186/200番）

2005年4月3日、岡田史子死去（享年55歳）

私はその偉大な芸術家の死を新聞の片隅で知りました。
小さな訃報記事は一般の人々からしてみれば
何気ない、目をとめることもないものだっかかもしれません。
けれど、漫画を愛する人々にとっては感慨深い出来事であり、
この先何十年・100年後たとえ著作が世にでることが無くなったとしても
決して忘れてはいけない、語り継がれるべき作家の一人。
岡田史子さんほど寡作でありながら、
多くのあらゆるジャンルの人々からストレート過ぎる程の「天才」という
賞賛を一身に受けた漫画家は他にはいないのではないでしょうか？

岡田さんが雑誌『COM』で1967年にデビューする前に「奇人クラブ」発行
『墨汁一滴』に発表した1966年の作品と1988年「アメージングコミック」に掲載された作品を収録したのが本書。
当まんだらけ出版が99年に発行した完全限定本です。
未発表作品ではない作品も収録されていますが、巻末のご本人のあとがきによると「未発表でもない作品も収録されていますが超マイナーな雑誌に発表されたので読んで下さった人はごくわずかだろうとの判断で収録した」とのこと。
「レクエム」「みずいろの人形」は他のどの本でも一切読めない
正真正銘の未発表作品。後に発行された
最期の岡田さんの著作・飛鳥新社「ODSSEY1966～2003」1・2にも収録されていません。

NTT出版から1992年に発行された「岡田史子作品集」（全2巻）
が代表作を網羅している本であるのに対し、
こちらの本はそこにも収録されなかった「岡田史子」の断片ともいうべき
しかし重要な原点となる作品を集めた作品集となっています。

カバーはありません。
カバーをとった新潮文庫のような肌色の本。
色の無いあまりに素朴なその表紙に、岡田さん直筆のイラストとサインが
入っています。過剰な飾り気は一切無い、無駄なものは切り捨てた、ともいうべき本当に素晴らしい装丁。
その片手にのる小さな本は、大事に守られるように薄茶色の天鵞絨の箱に収まっています。
シリアルナンバーは186/200番。

最近まで唯一一般書店で入手可能だった「ODSSEY1966～2003 episode1ガラス玉」
「ODSSEY1966～2003 episode2ピグマリオン」の
うち「「ODSSEY1966～2003 episode1ガラス玉」は絶版。
つまり。岡田史子さんの決して多くは無い単行本はほぼすべて再び絶版・入手困難となってしまいました。
どんなに長い時間かかってでも、ほんの一部の作品でもいい。
「漫画家・岡田史子」を知らないこれからの世代の若い人達が、
岡田さんの作品を書店で気軽に手にとることのできる時代が来ることを切に願ってやみません。

ちなみに。この「岡田史子未発表作品集1966～1988」（限定200部）
が出版される数ヶ月前に発行された
当まんだらけ目録「まんだらけZENBU」4号で岡田さんの貴重なインタビューを
読むことが出来ます。

お値段・状態の詳細等はお電話かメールにてお願い致します。

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