『白い指の戯れ』1972年公開 村川透監督
日活ロマンポルノのスタートは1971年の11月なんで、72年公開の本作は始まって間もない頃のものです。
内容は若いスリ集団に身を置く男女を中心に、楽しくいいかげんな日々の行く末は、一攫千金してはしゃぐのも束の間、やがてちょっぴりほろ苦いストーリー。万引きや、銀行から大金運ぶ個人へ近づいていったり、バスや電車で隣の人の懐へ手をのばしたり。そのへんは小売店勤務の身としては複雑です。官能描写はもちろんのこと、手際よく財布などかすめとるときの指さばきをタイトルは表しています。
のち松田優作の映画やTVドラマ・大都会などアクション物が代表作の村川透監督の処女作品。2003年だったと思いますが、渋谷アップリンクの本作上映会後の荒木一郎、渚ようこのトークショーで聞いたんですけど、濡れ場のシーンをどうすればいいか分からないと監督が言うので、こうするんだよ、と出演者の荒木一郎演出の部分があるのだそうです。
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