『卓効自然療法』 自然療法研究所編 平成5年 ¥2100 野口整体で有名な野口晴哉の著作で『風邪の効用』といふのがありますが、なんだか愚生を含めて周囲で風邪が流行ってゐるやうです。 自然治癒力といふ観点からみると、「風邪をひく」といふことは生きるにあたって必要な休息のプロセスであって、 すぐに封じてしまっては却って体を悪くする、といふことになりさうですが、やはり社会生活を送る上ではなかなかさうも云ってられません。 したがって早めに治すに越したことはないでせう。 自然治癒力のひとつの顕はれとしての風邪と、いつまでも弱ってはゐられないといふ社会生活上の的要請と、どうバランスをとればいいのか? といふ命題に対しての答へになりうるのが自然療法ではないでせうか。 つまり自然治癒力の発動をなるべく阻害しないカタチで体調不良を解消するには、化学薬品ではなく天然由来の生薬による治療、食事療法が適してゐるといふことです。 生薬を使ふのが「漢方」ですが、これはやっぱり天然由来とは云っても飽くまでも「薬」でありますので、薬事法の規制がありますし、素人が勝手にやると危険です。 今回紹介するのは、通常の食材や身近な草木などを使用する民間療法的な治療法集であります。 したがって誰れでも簡単に出来ます。 本書は辞書のやうに疾患疾病別に50音順になってますので非常に便利です。 以下にいくつか例示します。 【アトピー性皮膚炎】「乾燥したビワの葉を、水が半分になるまで濃く煎じて塗る。風呂上りがいい。重症は一日数回塗ると治りが早い。エキスが手に入ればなおいい。 皮膚が逆に負けることがあるから、その場合は少し薄める。ビワの葉は皮膚トラブル全般に最高。四、五日も続ければ、必ずうれしい結果が出はじめる。」 【胃痛】「大根おろしにアロエの葉一枚の汁を搾って混ぜて飲む。軽いものならピタリと止まる。」 【回虫】「乾燥したサンショウの実一日5gを粉末にして飲む」 【風邪の初期(ノドの痛み)】「ナシ、リンゴ、ミカン、いずれかの絞り汁を飲む。とてもよく効く。皮は煎じて、繰り返しうがいをする。ノドの痛みに効果的」 といふ感じです。 或ひは「なんだ、全然効きさうにないな」と思はれたかも知れません。 民間療法とは無礼(なめ)られガチなものですから仕方ないでせう。 ところがやって吃驚、「え?今までの長い通院は何だったの?」といふことも「有り得」ます(あくまでも「有り得る」だけですが)。 また「風邪」とか「胃痛」とか「アトピー」などメジャーな疾患は上に挙げたもの以外にも幾つも治療法が紹介されてをります。 カネはかからぬ、薬害もなし。そんなうまい話があるハズない。と思はれますか。
(担当 山口ケン)
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