【12/25(土)販売】本店リニューアルOPEN 細かいの出します⑥田中達之「オレンジ」

希代のアニメーターにして独自のタッチ世界観のイラストで若手クリエイターに大きな影響を残している田中達之氏。やっぱり多くの人にとっては「リンダキューブ」でしょうか。仮に名前を知らなくても絵を見れば一発でだれもがどこかで見ているはずの人気クリエイターです。

最初に絵を見たときにはアジア的な雑多な背景、多重のグレーの階調、青くなく黄昏の空気を大事にした空の色など色遣い含めてびっくりしたことを憶えています。

そんな田中氏の来歴をウィキから引用しますと・・・。

"高校を中退後、ファンだった宮崎駿が所属したことを理由に、18歳でアニメ制作会社テレコム・アニメーションフィルムに入社。テレコムでの仕事は合作の動画ばかりで嫌になり、出社拒否を続けてクビになる。その後、『王立宇宙軍オネアミスの翼』に参加するも一週間で辞め、アニメーターを諦めてバイトをしつつ、漫画を投稿するようになる。この時、同居していたアニメーター柳沼和良から『AKIRA』に参加しないかと説得され、初の原画として制作に関わることになる"

とあります。この「漫画を投稿するようになる」とはアニメックのこと。同時期の田中氏はアニメックに投稿しており、その投稿やスケッチなどをまとめたものが初の個人誌にあたる「オレンジ」です。

といっても後年にだした「Oレンジ」ではなくカタカナの「オレンジ」。後年だした画集にこの本のタイトルが引用されていることからもわかるように、この本こそ田中達之の原点といえるでしょう。

コピーを二つ折りにしてまとめてホチキスで綴じ、背表紙を製本テープでとめただけの本。34ページ。発行が1983年、氏が18歳のころの本です。いっしょについていたペーパーによると50部ほど刷ったようです。初版は製本テープが赤で改訂版は黒なので、今回出品するものは改訂版ということになりますね。

中を見ると・・・今のタッチと異なります。が、やはり抜群のセンスと絵の上手さ。80年代初期にこの絵かよ、と驚きますね。イラストって時代を映すものなので服装とかそういった点では古いかもしれませんが、線やタッチはまったく古くありません。

少女の絵が多いですがメカもありガンダムもあり、左上女子小学生の絵には後年につながるタッチも見出せます。

最後にサークルの募集告知が載っているんですが時代を感じますね。

「たがみ、マクロスのファンでない方」

35年前の本なので、製本テープにヤブレ、紙の褪色があります。

わずか50部ほどしかでていないだけあり世に情報もほとんどなく、ほんとうの意味でとっておきです。次はないと思います。

※こちらの商品(スペシャルアイテム）の販売方法について※

12/25(土) 12:50

【本店Ⅱ前】にて整理券をランダムで配布させていただきます。配布終了の後、番号順に整列していただきます。整理券配布終了後にご来店されたお客様は列の最後尾にお並びいただきます。

13:00～ スペシャルアイテムの販売開始

お一人様個数制限は当日の混雑状況に応じて設けさせていただきます。整理券は抽選による配布となりますので、早く並んだお客様が1番に商品を購入出来るとは限りません。ご了承の上、お買い物をお楽しみください。イベント当日の状況によりタイムスケジュールに若干の変更がある場合がございますがその際はご了承ください。

※商品の状態確認をする場合、状況により整理券の順番が前後する場合がございます、また状態確認後のお品物の変更に関しましてもお受けできませんのでご注意下さい。当日店頭販売アイテムウェブ上にて情報をご確認下さい。お電話によるご確認は致しかねますので予めご了承下さい。

※WEB掲載以外の商品は開店11:55～購入いただけます。また、開店～スペシャルアイテムの展示もおこなっていますので、実際に見ていただくことが出来ます。

中野店岩井