日本裏ビデオ史(真面目な)という名目でしたので真面目な気持ちを持ちつつも何かを期待してしまう心境で参加しました。
生徒が揃ってきたくらいで岩井さんより9枚ほどのレジュメが配られたのですが、その内容を見て岩井さんの真剣な姿勢が伺えました。
アダルトビデオが出てきた時代背景やその時代ごとの販売方法、製作・販売者たちについて等の考察もあり、想像よりも深い内容でまとめられたレジュメは自分の襟を正させるものでした。
ビデオ以外でも裏本やビニ本の話もあり村西とおるの存在についてや当時の古本屋の状況等ひたすらに興味をそそられるものでした。
聞いているうちに自分の小さかった頃にも思いを馳せてしまいそういえばエロ本が山のように平積みされていた古本屋やビデオ・CDショップと謳いながら、その実半分以上はアダルトコーナーで占められていた近所のお店を思いだいました。
特に面白かったのが裏ビデオの始まりについて「星と虹の詩」が81・82年頃とされ、これが第1作目ではないかという話でしたが82年頃に出たとされる「洗濯屋ケンちゃん」を1作目とする声もあるようでした。
「洗濯屋ケンちゃん」は一般層にも知られていた作品で制作には映画人も関わっており海外進出も視野に入れていたというエピソードは特に興味深かったです。
後半に差し掛かりますと話は90年~00年以降になりブルセラの話題や裏モノ流出系、ネットの普及について等々物騒な内容もまじえつつも、エロと時代の関係性について学ばせてもらったスクールでした。
上田