• まんだらけソドムSchool カテゴリ (1 件)

1/11(土) 仕事に生かせるやさしい 麻雀講座第8回 『1年間を振り返って』

麻雀講座に参加するようになって5回目、去年の4月からですから、そろそろ1年近く教わってきたことになります。
この講座に参加するまで私は、麻雀は嗜むものの全て自己流で、基本的な知識や方法論を持っていなかったように記憶しています。
今回のテーマは「一年間を振り返って」ですが、私の場合、ただ振り返るだけでは茫洋とした大局観に流されてしまいかねないため、今回の対局に内々のテーマを持って臨むことにしました。

まず、あれもこれもやってやろうと欲を出さない。
これはテーマを定める上で、その強度を高めることを目的としました。
次に、相手が格上であることを認める。
今回は生徒が3人なので、先生である岩田さんが卓につくことが事前に通達されていました。
生徒の松本さんと森さんも麻雀に熟達しており、私の技量が一番低いのは明々白々。この開始前からの劣勢といかに向き合うか。
おそらく生徒一丸となって岩田さんをマークするのは想定できました。残る二人も強敵ですから放ってはおかれないでしょう。
すると、こうして状況をひっくり返して見えてきたのが、私への警戒が後回しにされるのではないか、という希望です。
元より私には全員を相手にする能力はありませんので、以上から今回の内々のテーマは、自分のペースを保つこと、に決めました。

東一局目、岩田さんの親から始まり、中盤で松本さんが四索でリーチ。自分は手も流れも悪くなく、ダブついた索子をまとめてゆこうとスジ切りで七索を打牌。これが松本さんへの放銃になり冒頭から5200点を失いました。
これで松本さんとの差は10000点以上。まだ始まったばかりとはいえ、松本さんは稼ぎを手放さない性分、つまり他家に振り込まないスタイルであることを知っているので、取り戻すには自力で上がってゆくしかなく、この点差は見た目以上に大きいのです。
しかし、マイナスの割には全く悲観的な気持ちにはなりませんでした。むしろスジ切りであっさり引っかかってしまったことで、やはり向こうのほうが上手であると再確認して、逆に肝が据わりました。

東二局、松本さんが親の満貫を和了ってトップに更に加算して、一本場で自分が跳満をツモって追いすがる形となりました。
東三局、自分が親でドラは三筒。配牌の段階で筒子が満遍なく揃っており、ドラも二枚確保、早々に二向聴にこぎつけました。手持ちは対子で生牌の發、他は全て筒子という状況です。

思い返すと、ここで気の迷いが生じたのでしょう。
自分は親なのでアガリを優先するべきだ。役の高い清一色よりも、發のホンイツのほうが和了りやすいだろう。あからさまに筒子に染めているから、發と高め筒子のシャンポン待ちはひっかけにもなるだろう。發、混一色、ドラ2を絡ませた一盃口で松本さんを追い抜ける。ひっかけで和了れたら東一局の意趣返しにもなるかもしれない。等々。
その瞬間の自分は、まるで打算と欲目の権化のようでした。自分のペースを保つなどどこへやら。前局で跳満ツモまでして流れが傾いていたのに、筒子が河に流れていないことにも気づいていたのに、なぜ清一色よりも混一色のほうが和了りやすいなどと考えてしまったのか。

この後の流れは最悪を絵にかいたような結果で、ツモっては刻子になった筒子を一盃口の保持のために切り、ツモっては隣の筒子が順子になるも再度切り、しまいにはドラをツモって刻子になったものの、周囲の筒子を切り倒したことによるフリテンを回避してツモ切りし、その落胆があからさまに態度に出たために發を抱えていた松本さんに察知されるというミソがつき。結果的に聴牌したまま流局。
岩田さんからも、失敗を態度に出したのが一番良くないと指摘を受けました。

確かに、一年間で学んだものの中で重要なことの一つに、運を高めた状態でキープすること、というのがありました。
目的を見失って感情に流されただけでも悪手だったのに、それを表に出してひけらかすなどというのは、運を失って当然のような行為だったわけです。
これがもし雀荘などで本当に麻雀を打っていたなら、失敗を顧みる余裕などなかったかもしれません。
しかし、幸運なことに今回は学びの場だったため、私は自分の本分に立ち返ることができました。即ち、自分のペースを保つこと。失敗は反省材料ではあるが、それに囚われてはペースを乱して本末転倒になる。平静になって新たな一局一局と向き合おうと考えました。

これが功を奏したのかはわかりませんが、半荘を私はトップで終えることができました。
南場の親を3連荘、最後はドラをツモってタンヤオドラ3。おそらく高い状態で運を保てたのでしょう。

私自身は実力で勝ったつもりはなく、正直いって自分が和了ったことよりも、松本さんに振り込んだ東一局と、大きな待ちを抱えて和了れなかった東三局のほうが記憶に残っています。
そういった流れの麻雀の中で、ただただ一年間に教わったことの幾つかの実践をした、そして昔の私ならばズルズルと負けていくところで踏み留まることができた、といった感想です。
強くなったというより、弱みを薄れさせることができた。この一年の講座を振り返って、私はそう実感しました。

余談ですが、この感想文は初稿ではありません。提出日当日の朝に感想文を収めていたスマホが壊れ、改めて書き直したものです。
書き直す際に、岩田さんからスクール対局の所感を頂戴し、それを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
なお、岩田さんの所感には、スクール開始前から終了後の生徒たちの評定、特に対局中のハイライトが詳らかに記されており、非常に驚嘆いたしました。
慣れれば難しいことではないとは岩田さんの言で、確かに心がけて継続してゆけば自ずと心に残るものなのかもしれません。


山谷



【山谷君の補足、牌譜から見る所感 岩田】
山谷、松本、森と私で4人ピッタリの為
対局に入る予定で進めてみました。
スクールに来た順番は
山谷が21:25到着
松本が21:29到着
森は21:30直後の到着で
この時点で今日の大局順位は上記の通りになると予想

親決めの段階でスタートとなる東を引いたのは岩田
南が松本、山谷が西、森が北という並び
牌勢/運量は1局目から見てとるに
松本>山谷>森の順

東1局は松本が山谷を5200直撃から対局スタート
山谷が2つ仕掛けて手が縮まった際に打ち込みという格好
松本の勢いを感じて、山谷が恐らく持っている
役牌の西を叩いてもらい、突っ張るのを助長して
最終的には松本が上がりに持ち込んだ形。

続いて2局。親は松本
4順目自風の東を2枚落としての先制リーチ
山谷は前局打ち込みから手が入らず
森は廻ってゆく感じで私は見。
終盤に山谷が追いかけるも16順目に松本が2索をツモ上がり
親満貫で12000点となりました。

2局1本場は山谷が跳満ツモで上がり返す形で終了
牌勢が良い松本の勢いを落とす為、恐らくキーになるだろう
前局からソーズの下にアヤを感じて、2、4、4、7、4、7、8索を
序盤から連続して落として、ソーズ以外の絶2門にしておき場を調整。
打ち込んだ山谷が上がり勢いが拮抗する場を作って次局へ
松本が
㈰自分のリードを広げるために動くのか?
㈪自分のリードを維持するために動くのか?
㈫リードを守るために守勢に入るのか?
の見極めを行っていまして、㈪を選択
少し勢いに陰りが差した格好

3局は山谷の親で
山谷のリーチから森が打ち込み3900点
1本場は牌勢の良い山谷、松本二人テンパイで流局
失敗したと呟きながらピンズのメンツ選択に失敗して
8ピンと発のシャンポンを上がれず、松本が発単騎で合わせテンパイ

4局は6順目岩田がリーチ
ソーズの面ホンイーシャンテンでこのままソーズでも上がれそう
と勢いを感じているも、手に蓋をして前局のアヤ牌5、8ピン
待ちにして先制リーチ。直後、森が言い訳しながら追いかけリーチ
次順に森→岩田に前局山谷が上がれなかった
8ピンの打ち込みを拾って5200点上がりとなった格好

ここまでで前半戦が終了
後半戦はあまり参加せずに各々の打ち方(雀風)をより詳しく観察しながら
岩田は4位(笑)で終了。1局だけ山谷君に3900点打ち取られました。
なかなか楽しい対局になりました。

この日の自分自身裏テーマは、約1年間やってきて
私以外の3人を拮抗した形で良い勝負をさせる
というテーマで対局してました。
まず一番勢いあった松本の勢いを落として場を平均化。
山谷が前に出てくる恰好で少しづつ自分の状態を上げてもらい
なかなか勝負に参加できていなかった森を点数的に追いつめて
無理やり勝負に参加させ前に出させました。
森はこの後2回チャンス手を物にして
最終的に山谷が一歩抜けて1位、松本が今後自分の動き方次第での2位
森が追い上げてゆく勢いの形で3位と、割と僅差の良い勝負になったと
思われます。

山谷(雀風)は、自分中心型。
自分と自分以外の人へ向き合う姿勢がベースで
あくまで自分として納得がいったのか、そうで無いのかが重要
あまり他者との状態や、点数状況の麻雀というのは関係が無く
自分が知らない事に耳を傾け、麻雀そのものに追及してゆく感じでした。
そのぶん自分が納得いかない形で選択の失敗や理不尽な状況下
に追い込まれたときに公開や自責がでる事が多くあとに引きずって
しまい自分のペースを崩しやすいと思われます。
一番この一年間で伸びたと思います。

松本(雀風)は、自在型。且つというよりも負けない打ち方。
理系的な考え方がベースで、自分の想定する方程式の中で答えを出し
この人には勝てない、この人には勝てるという数式が常に自分の中にあります。
また一回一回の対局で、どこまでも上を見続けて上がって行こうとかがあまりなく
どこかドライ、どこか割り切って外から自分の対局を傍観しているような
所が出てしまいます。故にいったん上まで上げた自分の状態を維持することが
苦手で、トータルで勝ちは拾えても2位で終了というケースが
多くなりそうな感じです。自分で作った壁を一旦壊して、今の自分で満足して
しまう事を無くしてゆけるかが、常勝のカギになると思います

森(雀風)、プライドが高く、負けず嫌いで攻撃型。
つい、雀力が弱い人に対しては下に見てしまいがち。
自分の方が上だと思う所や、自分のとった一打に
言い訳を入れずにできるようになると、もう一段上に行く事が
できると思われます。言葉に出して打ち込んだ時に
やっぱりなぁー
と言わなくなるだけで雀力が上がると思います。


岩田


最新の記事
1/29(水) ■ 楽しく学ぶ広告の世界04 福岡のローカルCMを観よう! 福岡のローカルフードを食べながら 福岡出身アーティストのPV鑑賞会もあるバイ

「■楽しく学ぶ広告の世界04 福岡のローカルCMを観よう! 福岡のローカルフードを食べながら 福岡出身アーティストのPV鑑賞会もあるバイ」 福岡のローカルフー...

1/23(木) 下手だけどみんなで弾き語るギター講座 パート8

■どうして、ギターが下手な僕でも弾き語りができるようになったのか? ネット(スマホ、PC)のおかげです。。。。 ■チューニング チューニング・メーターや音叉や笛...

1/18(土) リカ・ジェニー・バービー以外で覚えておきたい昭和のファッションドール

今回の授業は「リカ・ジェニー・バービー以外で覚えておきたい昭和のファッションドール」です。 人形はビスク・布・木の素材から、20世紀の技術開発によりプラスチッ...

1/14(火) 音楽理論 導入編 コード理論を学ぼう

弾き語りの日とメンツが被っていますがこちらは理論の授業でした。 その為「楽しく学ぼう」みたいな余暇はなくガチ授業となりました。 先生が今日用意した内容は以下 ...

1/11(土) 仕事に生かせるやさしい 麻雀講座第8回 『1年間を振り返って』

麻雀講座に参加するようになって5回目、去年の4月からですから、そろそろ1年近く教わってきたことになります。 この講座に参加するまで私は、麻雀は嗜むものの全て自...