授業は久保さんが作成したレジュメに沿って行われました。 平成30年間の主な出来事を振り返りつつ、それぞれが当時の記憶や思い出を語り合う、という形で授業が進みました。
話し合ううちに気づいたのは、生まれた年代の違いによって時間の感覚もまた変わってくるということです。たとえば、どの年から「最近の出来事」と思えるようになるのか、人によっては日韓W杯の頃だったし、阪神大震災の時だったりしました。こうして一人一人の平成観を突き合わせることで、ただ昔を振り返るのではなくて、平成という時代はいったい何だったのかをふと考えさせられるような「授業」になっていきました。
最後に一人ずつ平成のもっとも印象に残った出来事を挙げて行き(大震災、バブル、エヴァ)、この30年間の持つ、昭和とも違う複雑怪奇なイメージを再確認した上で、久保さんが「私にとっては平成はいい時代だったと思います」と総括しました。
「元号が変わってもよろしくお願いします」ということで、授業はお開きになりました。話が盛り上がったので、授業は30分ほど延長していました。
原