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12/2(日) 辻中副社長の宝物自慢

骨董にはまった小林秀雄が、身銭を切ることで価値のわかり方が格段に深まる、ということを言っています。今回のお話はその境地に通じるものがありました。
宮崎アニメの原画やセル画を始め、めったに見られない貴重な画が次々と現れました。
前回(11/25(日))、宮崎駿の描画の違いやキャラクターの体重移動などの話があったと感想文にありましたが、このたびもまた、宮崎原画の線を他と見比べたり、人物の動きを描く筆致を鑑賞したりと、なんとも贅沢な時間を過ごさせていただきました。
しかし今回は、辻中さんの買ったそれぞれの品の由来や売り手との出会いなどの話に、大きな比重が置かれていたようです。
モノの価値への嗅覚、生きたマニアの本能や経験は、まんだらけという企業の中では、個人的な次元から、より大きなもののための広い場所へと引き出されます。
それは時に、バイトの私などには想像も及ばぬ困難を伴うものでしょうが、しかしどんな時も、買うことは常に原点である、お話を聞きながらそう感じました。買うことはまた、人との関わりそのものでもある。買うというぶれない道を行く。追い求めて生きてゆく。
今回のソドムスクールは、自分はこのようにして目を磨き、感覚を研いできたという、副社長みずからの体験を通した講義の時間でした。
時に攻め、時に自制し、まんだらけを土台にしたあらゆる出会いを大切にしながら、一心にモノを買ってきた。そうやって手にした本物をなめるように見る。・・・その道筋が、ひとつひとつ当の品を目の前にひろげながら明かされた1時間でした。それに接することができたのは、なんと幸運なことであったかと思います。
最後に、その時の辻中さんの言葉をひとつ記しておきます。
「極美品は最高だ。それは確かなことだ。しかし極美以上の価値というものがあるのじゃないか。それが何かということを考えている」
現にある市場の価値と共に、それを超える価値の可能性を考える、と辻中さんは言います。まんだらけをより豊かでより強いものとする可能性を夢み、追い求めている、と聞こえました。その言葉が今も心に残っています。


アルバイト 池田


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