相撲・ボクシング・柔道・総合と...格闘技と名の付くものは、概ね見ることが好きなのですが、デスマッチにはどうにも食指が動きませんでした。
積極的になれなかった理由は後述しますが、格闘技の一種として、ソドム教室のこのような機会がないと見ることがないなと思い前向きな気持ちで参加となりました。
ソドムに用意されたDVDの試合は宮越さんが2週間前から厳選して選んだという試合だけあり、ファイトとしてはどれも見応えがありました。
高度と感じる技の応酬に、勝敗の行方がつねに揺れ動いているので、どちらが勝つかドライブ感があります。
レスラーの様相も露悪的で個人的に好ましいです。
ただ自分は身体の皮膚を鋭利なものが裂く瞬間が異様におぞましく、注射などもあまり得意ではありません。
痛みも勿論嫌なのですが、ピンと張った皮膚がずぶりと裂けるイメージが気持ち悪いのです。
これはデスマッチを見るのに、決定的に不向きです。
それに加え、ガラスのカケラも恐怖の対象です。
というのも幼少時に祖母からガラスのコップで手を切った際に「ガラスの破片が傷口に入ると血管の中を流れて心臓に刺さる」という嘘とも本当ともつかない脅し文句が、自分の中でしっかりとイメージ作られガラスの破片を見ると血管の中をサラサラと流れていくイメージが湧いてくるのです。
宮越さんの用意した名デスマッチはどれも、ガラスの破片が飛び散り、傷口に叩き込まれています。
一応は平素を装い鑑賞していましたが、やはり内心は気持ちが悪く「相容れない」という気持ちを強くしました。
ただこう言った多様性(便利な言葉ですが)に触れる機会は年を取るにつれ減っていきます。
自分が選択するものだけで完結はつまらないでしょうし...
そういう意味でもソドムスクールは、身近な体感の場として活用していきたいと思いました。
中津