前回に引き続き参加しました。
私は麻雀といってもゲームセンターでやるくらいで、実際の牌で打ったことは10回もなく、ゆる~くやってみた程度です。
麻雀は最初の配牌と、その後引いていく牌の良し悪しで決まる「運頼み」のゲームなのだろうな、と思っています。
ただ、引いた代わりに牌を選んで捨てる、という行為が「その運をどう使うか」という、唯一自分自身が関われる行為です。
さらに一局の中ですべての牌が明らかにされるのではなく、最後まで触ることのできない牌も存在します。
そういった要素が絡んで、単なる「運頼み」ではないところが、麻雀のゲーム性を高くおもしろくしていることは十分わかっているのですが、実際は自分の手牌を追うので精一杯、相手の捨牌から手を読むなんて夢のまた夢。
結局のところ、やはり自分にとっては「運頼み」の要素が強いゲーム、という枠の中に納まっていました。
岩田部長の授業は前半は前回に引き続き、雀鬼・桜井章一さんの麻雀に対する姿勢、否、生き方そのものの紹介。
- 麻雀は一番ツイている時、ノッっている好調状態をいかに維持していくかが一番難しい(=ミスや妥協をどれだけコントロールできるか次第)。
- 本番までの練習には120%の力で臨み、本番は80%の力で臨み、残り20%はリラックスして臨むこと。
- 麻雀が本当に強い人とは、終生学ぶ姿勢であること、鍛錬を続けることができる人。
なぜ印象に残ったのかといえば、これが麻雀に限ったことではないな、と感じたからです。
だとすれば私の中で落ち着いていた「麻雀は結局のところ運頼み」という認識は、大きな間違いかもしれません。
とはいえ、言うは易し、行うは難し。
後半は実践で何局か打たせていただきましたが、結局あがるどころか聴牌すら取れない有様です。
岩田部長曰く、「女性は引きが強い(=良い牌を引く)」そうです。
実際、ドラが次々に来たり、一色に染まり始めたり、対子ばかりになって狙おうと思えば大きな手もすぐそこ、という状況は確かにありました。
いくつも問題はありましたが、岩田部長にご指摘いただいたのは私の捨牌の選び方です。
実際、あの牌を捨てなければ事態は好転していた、という場面は何度もありました。
「今ある手牌だけで考えるのが神作の問題点。あの牌が来たら、とある程度予測して捨てることが必要」
さらにここで松本さんがおっしゃられました。
「例えば今は在庫が薄かったり、売れ行きが鈍いと感じるジャンルでも、アニメ化や映画化が控えていたら、じゃあ買取強化してみるか、ってなるでしょう? それと一緒ですよ」
こう言われて「捨牌の選び方の大切さ」が、胸にすとんと落ちました。
自分が選んでいた牌はまさにそれで、ひとつだけ色や数が浮いていたりするものばかりです。
その理由は簡単、「この牌に関連するものが来るか来ないかわからないのだから、持っていても邪魔」と感じたから捨てたわけで、「来るかもしれない、来たらこんな手ができるかも」と考えることができず、まさに「今ある手牌だけで考える」事態に陥っていたわけです。
そうです、悪いのは運ではなく、結局私が選んで捨てた牌、その判断がよくなかったわけで、言ってしまえば聴牌できなかったのもあがれなかったのも、私自身に問題があったからです。
しかし裏を返して言えば、何を捨てるべきか判断する材料が何なのか、それを理解できれば今よりも成長できる、ということです。
岩田部長は授業の中で、「麻雀の考え方や臨み方は、仕事に生かせる部分も大きい」とおっしゃられていましたが、自分にとってはこの捨牌の件を通して、単なる精神論ではなく、具体的に仕事と麻雀の共通点を教えていただけたように思います。
次回の授業も麻雀講座であれば、ぜひ受講したいです。
神作