川代部長もテーブルを囲みタイトルの「決算」程、堅苦しくない雑談的な雰囲気で進行しました。
そもそも決算とはといった切り口で始まり企業と国及び地方公共団体との違いを定義付けされてテーマのガンダムは公的な機関の決算として進みます。
対する企業の決算についての余談も有価証券報告書から間もなく訪れる株主総会などガンダムとほど遠い話に脱線しますがどれも興味深い話で盛り上がっていきます。
話は進み決済について国及び地方公共団体の場合は歳入歳出の差引額で企業の利益を求めるものと根本的に違うことを説明されこれを一年戦争の決算に当てはめると歳入、歳出、連邦軍とジオン公国との差異に結び付けています。
さらに一年戦争の時系列に触れて開戦から終戦協定締結までわずか年の間に起きた出来事でホワイトベース出航が9月であることから話の大半が3ヵ月の間に起きた出来事であることを時系列の表を見ながら解説されました。
作中のガルマの国葬におけるギレンの演説について分析され演説中の「地球連邦軍に比べ、我がジオンの国力は30分の1以下である」から国力を人工と仮定してジオンが連邦を支配する目的での戦争ではなく対等な立場で交渉できる立場を獲得するべく戦っていると分析されています。
この後のガンダム作品へ時系列は繋がっている事で主だった事案についての話も盛り上がり本題の決算の話の移行します。
1年戦争という決算にはちょうどよい区切りでの事象ですが肝心の歳入と歳出が想像をはるかに超えた規模でブリティッシュ作戦においての人類が半減したことから企業も減少し歳入の予測が立てられない。
産業といえば軍需産業が台頭する戦時下ですがそもそも兵器の価格が読み取れない、これらにより歳出も読み取れない。
以上から「決算するのが難しい」との結論に至りました。
肩透かしの様な結論ですが全く望みが無いこともないと締めくくられています。
結論に至るまでの書ききれないほどの余談雑談をふんだんに盛り込まれちょっとした雑学口座のような内容に魅了され本題の決算出来なかった事は気にならない様な満足感をもって終了となりました。
奥主