1/6サイズ(20~30cm)のドールは、多くの種類があります。今回は人気のあるブライスに焦点当てて授業が行われました。
歴史を振り返ってみると、ブライスは1972年アメリカのケナー社より発売されました。しかし、現代のような人気も出ず、1年で販売中止となりました。この時期に発売されたのがケナーブライスやヴィンテージブライスと呼ばれる物です。 2001年にCWCが権利を購入し、パルコリミテッドが発売されました。以降、様々な種類のブライスがタカラより販売されますが、これらの品はヴィンテージブライスのレプリカ品、ネオブライスと呼ばれます。 テキストは、グラフィック社の「ブライスコレクションガイドブック(以下ガイドブック)」 資料は、プチ、ミディ、ネオ、そしてヴィンテージブライスのドール本体が持ち込まれました。 ガイドブックは、今まで発売されたネオブライスを発売順に掲載し、衣装付属品一覧、フェイスの型、備考欄も充実した非常に資料性の高い本です。 授業では、本に沿って発売順に周年記念ドールや人気のあるブライス、フェイス型が変更された子など、ブライス史の中でも特に注目すべき子や転換期となった子についての説明が中心に行われました。 また、顔の特徴や見分け方をブライスのフェイス型が変更された順番に教えてもらったことにより、ブライスの魅力が深まる講座でした。
特に印象に残った事は、ラディエンスの様にヴィンテージブライスの雰囲気のある顔の形もあれば、フェアレストのフェイス型の様にヴィンテージブライスの顔立ちから離れて、タカラ独自の方向性の顔になる顔型のマイナーチェンジが行われている事でした。
有名ブライス作家・チェリーちゃんの製作者として知られるオダニミユキ氏とのコラボ「マーゴユニークガール」は、美品だとヴィンテージブライスを越える市場価格となっています。 レプリカはヴィンテージに劣ってしまう事はない、それぞれのブライスに良い所があり評価されている事を学ぶことがでしました。
アシュトンドレイク社から発売された復刻ブライス(ヴィンテージブライスの箱や衣装も再現した物)がなぜ高騰しないのか、と思っていた私にとって、過去の品を完全再現した復刻が必ずしも爆発的な人気が出るとは限らない事は驚きでした。
ヴィンテージブライスから離れたタカラトミーの「ネオブライス」は、現代のかわいや綺麗な物を取り入れどんどん発展し、我々を楽しませてくれるのだろうと感じました。
田近