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1/22(火) ソフビ、まんだらけ製品が出来るまで。〜ソフビの原型やラフスケッチ、過去NGになった原型も公開〜

本日は、ソフビの作り方の講義でした。

哲平さんがソフビの原型と塗装前の品をもってきて見せてくださいました。以下に、説明していただいたソフビの作り方を記します。

① 粘土で原型をつくる。
② 粘土の原型の周りをシリコンで固めて型をつくる。
③ シリコン型に蝋を流し込み、固める。
④ 蝋型の上に金属を流して鉄板をつけ、金型をつくる。
⑤ 金型にソフトビニールを流し込み、固める。
(金型からソフトビニールを抜き出すとききちんと抜けるよう、関節部分などに気をつけること)
このソフビに塗装をしたものを写真で見せていただきましたが、非常にチャーミングでした。

昨今のソフビ人気について尋ねたところ、台湾、中国、香港など主にアジア圏での人気が高く、日本の次にアメリカという感じだった十年前とは様変わりしているとのことです。また作品自体も造形そのものより企画力の勝負という要素が強く、ストーリー性やバックボーン、ファッション性などの付加的な魅力がなければ売れないこと、高価な品が好まれる傾向にあることなど、近年の状況を教えていただきました。
鍋島さんがアメリカ製のクトゥルフのソフビやレジンのラブクラフト像などを参考に持ってきてくださり、それらを見ながらの話も盛り上がりました。それぞれの国で人気のキャラがあり、アメリカならスカルとクトゥルフ、日本はそこにアニメの要素を入れたりしてしまいがち、中国なら、メキシコなら、などなど、ソフビという言語において他国と比較対照する視点は刺激的でした。

素材の扱いやすさや金額の手ごろさもあり、個人で制作する人も多いというソフビですが、今回のスクールは、売るところまで視野に入れた制作の講義として、ひとつの市場論でもあったと感じます。「制作」とは、原型に始まる具体的な手順を満たすことにとどまらず、現時点の市場のあり方や国際的な傾向まできわめて広汎な次元の認識をはらんだものであることを意識しました。
現在の日本のソフビに対する俯瞰のしかたに、国際的な市場で戦うまんだらけという存在を強く感じた一夜でした。


池田


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