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2/8(金) 冬暖まる!怪奇派レスラー のデスマッチから学ぶ生きる力。

画鋲、有刺鉄線、蛍光灯、剣山、釘、パイプ椅子など、さまざまな凶器でレスラーがお互いの体を痛めつけ、流血させるデスマッチ。宮越さんはこのデスマッチをプロレスの中でも特に好むといいます。
今回、ミクロ館を牽引する宮越イズムに触れたくて、このデスマッチ講座に参加しました。

エンタテインメントのショーであるプロレスは、洗練されたわざの応酬で観客を沸かせる一方、その勝負の真実性を必ずしも保証するものではありません。
しかしデスマッチの場合は、まず現実に凶器があり、なま身の流血がある。肉体の痛みや傷がまぎれもなく存在し、その苦痛をさらけ出して観客に供する点で、疑いようのない直截性をもっています。

今回見た試合を幾つか記しておきます。
1 沼澤邪鬼 対 葛西純 2005年6月8日 横浜文化会館
2 松永光弘 対 葛西純 2001年5月27日 後楽園ホール
3 佐々木貴 対 伊東竜二 2005年6月8日 横浜文化会館

デスマッチというものをきちんと見たのは初めてのことでした。正直、最初は眼を覆うような抵抗を覚えましたが、見ているうち、不思議な陶然とした気持ちに引き込まれ、我ながら驚きました。ここではすべてが苦痛をめざして進んでゆくのですが、そのような中で人の痛みに魅せられるのです。
大量の流血をするレスラーたちを見ながら、こんなふうにして人が生きているということをあらたに発見したような思いがしました。命という存在に魅せられているのだと思いました。

宮越さんからは、プロレスマスクの買い取りの話もうかがいました。縫い目や型紙で見分ける職人作業や偽物づくりの話、レスラーたちの生活を支えるマスクの売買、その売買を通した選手やファン、コレクター同士の繋がりの話など。
国際的な次元は別として、マスク市場は一種のサークル空間のごとく人と人とのネットワークを基盤に形成されており、そこにはプロレスファンとしての宮越さんの人付き合いなどもおおいに役だっているようでした。

ここで個人的な記憶を少し記しますと、かつてブロードウェイ4階にあったミクロ館が規模拡張して今の2階に移転することになった折、朝礼で社長が「ミクロ館成長の歴史は、宮越の成長の歴史だ」とおっしゃいました。私はそれがずっと忘れられず、宮越館長のお書きになるTwitterなどを時折読んでいました。その文章の独特な表現は、モノへ、またそのジャンル全体へと浸透してゆくような強烈な個性を感じさせます。
モノの売買は常にその人の個性と不可分なものでしょうが、宮越館長の語り口や、広義の身振りといったものが、たとえばあの混沌とした80年代の本質を掴み出し、円環を押し広げるようにそれらの世界を広げていっていると感じます。
今回この個性が、デスマッチという、生へのエネルギーによって、深い奥から照らされているのを目の当たりにし、さらに魅了されたとしか言いようがありません。得難い機会を与えていただき、感謝しています。


アルバイト ・池田


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