2/11(月) 海外ドラマ講座3 + 試食MR

今井編集長による「海外ドラマ講座3+試食MRE」、3回目の今回はドラマよりも、MREの試食がメインとなりました。
MREとは「Meal, Ready-to-Eat」の略で、日本語では「戦闘糧食」、軍隊において作戦行動中に食べる食料(レーション)の事を言います。
1人の1食分がパックされ、個人で携行し喫食する事を目的として開発されたものです。
調理の必要が無い様、缶詰やパック詰めとなっています。
各国の軍隊が配備していますが、お国柄や特色が現れて面白いです。
今回用意された米軍の物は良くも悪くも有名で、一時は余りのマズさに様々な異名が付けられたほど。
実は自分でもたまに購入して食べるのですが、現在はかなり改良されており、マズいと思ったことは無いです。
MREのメニューは全部で24種類あり、食べた事が無い物を期待して参加しました。
その為、ドラマは戦場物かな？と思っていました。

川村さんから遅刻の連絡が入った為、自分と今井編集長の2人で授業スタート。
自分でも1食持参したのですが、今井先生は何と6食も用意してくれました。
さらにUGRのケーキまであるとの事。
UGRとは「Unitized Group Ration」の略で、複数人に供給される大型のレーションです。
UGRは食べた事が無かった為、私のテンションが上がります。
先生もUGRは大きい為、開けた事が無いと少し楽しそうでした。
それらを机に広げてから今回のドラマの発表です。
今回のドラマは「グッド・ドクター」、サヴァン症候群の医師のドラマです。
オリジナルは韓国ですが、その人気から日本版、さらにアメリカ版が制作されました。
自分の予想と違っていましたが、「1時間あるオリジナルで時間をかけていた部分を、40分ほどしか枠が無い為バンバンかっ飛ばすアメリカ版の演出の違いに注目してほしい」と先生からのお話を聞きつつ、メニューを選びます。
自分は持参したメニューを食べますが、先生は川村さんの分を含めて選びます。
以下がメニューとその内容です。

長島 MENU8 Meatballs in Marinala Sauce(ミートボールのマリナラソース掛け)
メイン ミートボールのマリナラソース(ニンニク効いたトマトソース)
サイド ポテトグラタン
トルティーヤ
ハラペーニョ入りチーズスプレッド
ビーフジャーキー風スナック
アップルシナモン味エナジーバー
レモンライム味粉末ジュース
スプーン
アクセサリーパック(お手拭き、ティッシュ、歯磨き用ガム、フリーズドライコーヒー、クリーマー、0カロリー甘味料)
FRH(Flameless Ration Heater)駅弁のヒーターと同じく、水を入れて化学反応で温めるパック

川村 MENU17 Pork Sausage Patty, Maple Flavored(メープル味のポークソーセージパティ)
メイン ポークソーセージパティ
クラッカー
ピーナッツバター
メープル風味マフィン
ローストピーナッツ
グレープ味粉末ジュース(電解質とタンパク質入りのスポーツドリンク)
テーブルシロップ(メープルシロップ)
チョコヘーゼルナッツ粉末ドリンク
スプーン
アクセサリーパック(お手拭き、ティッシュ、歯磨き用ガム、フリーズドライコーヒー、クリーマー、0カロリー甘味料)
FRH

今井先生 MENU15 Mexican Style Chicken Stew(メキシコ風チキンシチュー)
メキシコ風チキンシチュー
クラッカー
ハラペーニョ入りチーズスプレッド
レモンライム味粉末ジュース
チーズ入りクラッカー
チョコレート味エナジーバー
スプーン
アクセサリーパック(お手拭き、ティッシュ、歯磨き用ガム、粉末ジュース)
FRH

UGR Golden Harvest Cake with White Icing
アイシングケーキ

FRHは偶にちゃんと温まらないものがある為、鍋に湯を沸かして湯煎します。
その間にクラッカーやスナック類を摘まみながら、韓国版を視聴。
主人公の過去の回想や、手術シーンの主人公のモノローグをたっぷり見せてきます。
レーションの方は、ハラペーニョ入りチーズスプレッドが思いのほかピリリと辛くて好評。
チーズ入りクラッカーは民生品を入れており、スーパーでも売っているCombosでした。

30分ほど観てアメリカ版に変更した所で川村さんが到着、ちょうど温め終わったので皿に開けて試食再開です。
MRE初心者の川村さんに二人掛かりで基礎知識を教えつつ、3人お互いのメニューを楽しく食べていきます。
ミートボールはしっかりしたトマトソースで、チーズポテトグラタンとの相性もばっちり。
ポークパティはメープルシロップをかけましたが、肉と甘みの組み合わせに違和感はなく、いかにもアメリカっぽい。
チキンシチューはコーンやハーブなども入っており、スパイシーな感じがメキシコ風。
どれもうまいと言いながら食べ進めます。
アップルシナモン味のエナジーバーは、よくあるシリアルバーとは違い、もっちりした生地の中にサクサクした粒がアクセントとなっており、食感も楽しいです。
ドラマの方はというと、専門知識のモノローグを字幕にし、回想は小まめに挟む等テンポが速いです。
オリジナル版が30分ほどかけた部分を10〜15分ほどで進めていきます。
また、サヴァン症候群の主人公の描かれ方も、若干神経質風に見えていたオリジナル版と比べ、アメリカ版は明るい性格にされていた様に見えました。
川村さんも海外ドラマを観る為、今井先生と裏話や役者の話で盛り上がり、自分はそれを聞くという構図でした。

MREを食べ終わったところで最後のUGRケーキの登場です。
大体35cmX20cmほど、説明書きには18個に分けろと書かれる大きなサイズです。
これを自分が食べたい分だけ切り分け、食べ始めます。
一口目を食べたところ、「アイシングがすごく甘いけど、記事に甘みが少ないからバランスが取れてる」という、非常にアメリカらしい味付け。
3人ともうまいと言い1切れを食べ終えたところ、誰も2切れ目に手を出さない事態に。
まだ2/3ほど残っていますが、「うまいけど2切れ目に手が伸びない」と皆言い出す始末。
こうなるかもと予想していた今井先生はジップロックを用意済み、残ったケーキはジップロックに入れ持ち帰りました。

ドラマ講座も今回で3回目、今までと異なりMRE試食も併催となりました。
同じ設定のドラマも、見比べると制作国の視聴者の嗜好や放送上の制約に合わせて異なる演出がなされ、違った印象を持ちました。
MREの方も、食べた事のないメニューを食べれたことの他、意見交換などもできたので、非常に実のある内容だったと思います。

長島