今夜は矢ナイト!
3/31夜、その会は静かに始まりを告げました。講師である矢内さんの生涯に渡る研究テーマである『マリア様がみてる』(以下、マリみて)を鑑賞し物語の本質を考察するという内容でした。
受講生である、我々3人はマリみてを始めて見る為、物語のあらすじを捉える目的で第1話は矢内さんの穏やかな口調での解説付きとなりました。登場人物である少女1人1人の心情を矢内さんは細かく分析し我々は終始、聞き入りながらの鑑賞となりました。
第1話を見終え、ある疑問が浮かび矢内さんにお聞きしました。本作はキリスト教カトリックの女学校を舞台として女性どうしの同性愛(百合)をテーマにしています。本作が発表された2003年当時はどのよう受け止められたのでしょうか?
矢内さんの答えとして、マリみては当初ノベルとして中高生の女の子向けに作られたましたが成人男子に人気が出るようなりました。その理由として感情的或いは肉体的な恋愛ではなく、精神的繋がりに面持ちを置いて繊維に心情描写を書いている所が要因だと話して頂きました。
上記の話しを証明するように、第2話でのヒロイン祐巳と祥子(ロサ・キネンシス)のピアノ連弾シーンでお互いの指と指が触れ合う瞬間を矢内先生は彼女達が1番接近しているのはこのシーンであるといい、恍惚な表情を浮かべているのが印象的でした。
近年LGBTのついては多くの場で話されいますがアニメにおいては以前からあるもので何ら変わりのない設定の1つであるという事だと改めて感じ、外部から茶々を入れるのはナンセンスであると実感しました。今回、マリみての様な清々しいアニメに出合せていただいた矢内先生に感謝申し上げます。ありがとうございます。

川村 景